2025/11/10

本当に、ロバ・ヤギ・ニワトリさんたちがやって来た!

約1ヶ月前のブログ記事に書いたことが、現実となりました!
今、我が家の庭には可愛い動物たちがウロウロしています。

この家と土地を買ってくれることになったまだ未婚の若いカップルが、地面が凍ってしまう前に動物たち用のフェンス用の杭打ちをしても良いか尋ねてきたのは、もう1ヶ月前のこと。
初めは、ここに引越してきてから動物を飼うのだと思っていたのですが、実は彼女が今まで住んでいたところで既にたくさん飼っていたのです。

ここは寒~いミネソタ
彼女の家が売れるのを待っていると、地面が固く凍って杭が打てなくなる・・・ということで、見切り発車でした。

ある日、彼氏が友人数名と共にやって来て、あっという間にたくさんの杭が打たれ、フェンスは完成。
そして、予定通り彼女の家はさっさと売れたため、クロージングを待たずに動物だけ先に連れてきても良いかどうか、また尋ねてきました。

う~ん・・・と迷いましたが、OKを出した結果、金曜日にデカいトレーラーが到着し、小屋などが設置され、翌日の夜には動物たちがやって来たのです♪

当日は暗くてよく見えませんでしたが、昨日の朝初めてご対面したら、まあああ、何て可愛いこと!!




2匹のロバミニチュアドンキー)と、4匹のヤギ、そしてニワトリたちはまだ外に出てきていませんけれど、この水色の小屋の中にいます。



ちょうど土曜日に初雪が降り、急に寒くなってしまいました。
それでも、動物たちは元気に庭の芝やエサの干し草をせっせと食べています。
飲み水は凍ってしまうため、皿の中にヒーターが設置されていて、我が家の外壁のコンセントにつながっています。

次の住人となるお二人は、クロージングの日まで彼氏が今住んでいる賃貸のアパートで一緒に暮らすそう。(ワンコたちとニャンコたちは、まだそこです)
私たちはガレージから車2台を外に出し、空いた部分に彼女の荷物を置けるようにしてあげました。

二人は動物たちのチェックがてら、毎日やって来てせっせと荷物を運び入れています。
普通はこういうことは許されないと思いますが、事情を考えるとまあしょうがないかなという感じ・・・

私たちの家も荷造りが進みつつあり、箱だらけになっています。
あと2週間ちょっとで、同じ日に、今住んでいるこの家と引越し先の家両方のクロージング
そして、その日の午後には引越しの予定です。
さてさて、どうなることやら。。。


思い出いっぱいのこの家と土地にさよならを言うために、週末には義弟、二人の義妹、従弟のひとりがやって来ました。
鹿のハンティングシーズンが始まったため、誤射を防ぐためのド派手なオレンジ色に身を包み、我が家の土地の真ん中辺にあって「セントラルパーク」と呼んでいる場所で、賑やかにキャンプファイヤーを囲んで、男共は最後の晩餐です。


色々と、楽しかったね♪

2025/10/31

やっと引越し先が決まったので、ちらっとお見せします

引越し先が、ついに決まりました~!
私たちの家の買い手は決まったのに、引越し先がなかなか決まらず、非常にやきもきした1ヶ月でした。

日本ではずっと賃貸マンション住まいでしたので、日本の不動産取引事情には疎いですが、多分アメリカとはずいぶん違うのでは?と想像します。

まずは、物件の検索サイトで良さそうな家を探します。
前にも書きましたが、売主が住んでいるそのままの状態で、家全体と各部屋の写真が数十枚も載っているので、イメージしやすいです。
家全体のレイアウトや各部屋のサイズは、載っていることもありますが、ないことがほとんどで、実際に見てみないとわかりません。

気になる家があれば、リアルター realtor(不動産仲介人)にお願いして見せてもらったり、週末に行われるオープンハウス(決められた時間に、誰でも自由に見に行ける)に出かけてチェックしたりします。

私たちの場合は、別の家の内見をリアルターにお願いしたついでに、「他にこんな家もありますよ」と何軒か連れて行ってもらった中の1軒が、今度引越すことになった家です。
実は、サイトを見て私も気になっていた家だったのですが、キッチンがかなりコンパクトで、今使っているものはとても入りきらないなとチェックから外していた家でした。

でも実際に見せてもらったところ、今の家主さんがとても丁寧に暮らしていらっしゃるのが感じられ、アプローチを見ただけでワクワクしました。


セージグリーンというちょっとユニークな外壁の色、私は好きだけど夫はどうかな?と思ったら、彼も気に入った様子。

静かで周りの環境も良いし、庭も広々!キャンプファイヤーも楽しめるね~
車3台分のガレージ付きなのですが、後ろのほうにはガーデニング用品などのための物置も!
落葉樹がないので、今とても苦労している落ち葉かきの心配もなくなるぞ・・・
欲を言えば、四季折々の葉の色の変化を楽しめないのはちょっと残念ですが、見たくなったらどこかに出かければ良いだけのことです。


アメリカの一般的な家は、玄関のドアを開けるとすぐにリビングルームダイニングルームというケースが多いです。
食事中に宅配のものが届いたりすると、お互いに気まずいのでは?と思いますが、アメリカ人は全然気にしないのかな。
日本の玄関は、どんなに小さな家でも、ちゃんと離れた所にあるのにね~

この家もリビングルームのすぐそばに玄関なのですが、一応は玄関らしさを保っていてクロゼットが付いているのも好ましいです。


そこで、私たちがお世話になっているリアルターから売主側のリアルターに連絡してもらい、買いたいというオファーをさっそく出しました。
ところが、しばらくの間は全く返事なし・・・
再三探りを入れてもらったところ、他にも2件のオファーを受けていて、みんな「自分の家が売れたら」という条件だったようです。

値段を少し引き上げてさらにオファーしても、やはり連絡なし。
現金で即買ってくれる人を待っているのでは?と想像しました。

その後少し進展があり、向こうからも色々な条件を出してきて、その度に「カウンターオファー」という「この条件は飲むけれど、ここは無理」みたいな書類を提出し、向こうがまたそれに応えるというようなやり取りが何度も続きました。
書類は全部リアルターが用意してくれ、私たちはサイト上でサインするだけでしたが。

やっと交渉成立で、売主がOKを出してくれたのが、飼い猫のキキを14年前に我が家に迎えた記念日の10月27日でした♪
キキが幸運を運んでくれたかな?

その家がダメだった場合を考えて、他にもたくさんの家を見ましたが、これぞという家は見つからず、最悪の場合しばらく賃貸住宅に住むしかないかなと思っていました。
やっと前向きに色々プランできるようになり、心からほっとしています。


今の家は3階建てですが、次は平屋となり、掃除が楽になることでしょう。
私たち夫婦はまだ階段の上り下りは全く問題ないですけれど、数年後にどうなっているかはわかりません。
14歳となったネコのキキは、関節炎などの症状が出てきていますので、階段なしの家のほうが負担がかからないと思いますし。

一番楽しみなのは、町にずっと近くなること!
頻繁に買物するウォルマートまで今は25分かかるのが、たったの9分で行けるようになります。
その他の主な店やレストランも、病院も、10分前後で行けちゃいます。

オーケストラのコンサートやリハーサルがある大学ハイスクールにも、12分ほどで行けるので、特に天候の悪い日は助かります。

ご近所には近いためプライバシーは減りますけれど、何かあった時に心強いことでしょう。
(今は隣家まで約1キロ・・・舗装されていない細い道なので、雪が積もるとかなり心細い)

長年慣れ親しんだ、美しいと大きな雑木林に囲まれた暮らしとのお別れは寂しいですが、なるべく楽しいことだけを考えて、新しい生活への期待を膨らませている最中です。


おまけ孫たち、楽しいハロウィーンだったようです♪
     この子たちの母である私たちの娘、そう言えば子供の頃、エルモが大好きだったな~



2025/10/26

私の「英語学習の原点」が出てきた! / 引越し準備中

引越しの準備を、少しずつ進めています。
前にブログに書いた若いカップルの現在の家が売れたため、正式にここを買ってくれることが決定!
あとちょうど1ヶ月後に最終取引、引き渡しです。

実は私たちの引越し先は、まだ決まっていません(汗;)
候補の家があり、交渉しているものの、何だかんだと色々言ってくるので困っています。。。

明後日、もう1軒別の家を見に行く予定。
そちらはキッチンが広々として素敵な家で、数分で町の中心地に行けるものの、その分隣家も近くてハイウェイの騒音も聞こえそう。

第一候補の家は、静かで庭ももっと広いのですが、なぜかキッチンだけがとてもコンパクト。
さらに断捨離に励まないと、食器などがとても入りきらなそうです。
本当にたくさんの家をチェックしてきましたが、なかなか完璧な家は見つからないものだなあ。

今週中には引越し先が決まることを願いながら、あまり使わないものから順に段ボール箱に詰めている最中です。
やたらと本が多いのでそれを整理していたら、陰になって見えなかった場所から、めちゃ懐かしいものが出てきました!

私の両親は特に早期教育に熱心だったわけではありませんが、小学生の時になぜかこれを買ってくれちゃった。
結構嬉しかったのを覚えています。


14年前に日本からミネソタに引越してきた時にも、「これは懐かしすぎるから取っておこうか」と思って荷物に加えたようです。

その後、子供たちに見せたくなった時に見つからず、迷ったあげくやっぱり処分してしまったのだろうと思っていました。
14年ぶりに開けてみて「これが私の英語学習の原点だったのだな」と、しみじみ・・・

アメリカンスクールの子供たちによる英語のセリフや歌のソノシート(あのペラペラさが懐かしい!)がついていて、本を見ながら何度も聴いたのを覚えています。
60年近く経った今でも、その中の歌を覚えているほど。


小学校高学年になってローマ字を教わり、初めてアルファベットに親しむような時代でした。
今と違って小学校では英語の授業は全くなく、基本的な英単語でさえ、何となく知っていたという程度。

7冊目のThree Little Pigs 三匹の子豚」のストーリーの中で何度も出てくる "Help!" の部分で、私の頭の中はクエスチョンマークでいっぱいに・・・
「助けて!」は「ヘルプ!」だと大人から教わっていました。
でも、全然「ヘルプ!」には聞こえない。どっちかというと「ヘーォ!」???
何度も聞き返したけれど、あまりにも変すぎる。
この人たち、ちゃんと英語しゃべっているのかしらと疑ったほど(笑)


中学生になって英語の授業が始まってから、やっと謎が解けました。
中学の英語の先生、割とちゃんとした発音で教えてくださったのが有難いです。
カタカナそのままで「ヘルプ!」なんて言っても、多分誰も助けてくれません。


9月にミネソタからサンフランシスコに引っ越した娘たちは、ミネアポリス郊外の自宅を最近売り出しました。
業者に頼んでステージングしてもらい、素敵な家具や絵などを配置してもらって、まるでモデルルームのよう♪
撮影もプロに頼んだそうです。
「これがあの家?」とびっくりしてしまいます。



おかげでオープンハウスの翌日にはもうオファーが数件入り、売り出し価格より高く売れるらしい・・・
何ヶ月もぐずぐずしている私たちと、ずいぶん違って驚きます。


あの「三匹の子豚」から長い長い道のりをたどって、ここまで来ました。
時々そんな思い出に浸って寄り道しながら、毎日色々な引越し準備作業をこなしています。

荷造りの他に、いつもの秋と同じように全ての窓掃除落葉掃きも。
もう引越すのだからしなくてもいいじゃない、と言ってくれる人もいますけれど、「飛ぶ鳥跡を濁さず」という美しい言葉があります。
今までのお礼の気持ちを込めて、そして次に住む人たちの幸せを願いながら、せっせと手を動かす毎日です。


2025/10/15

ショパンコンクールが熱い♪

第19回ショパン国際ピアノコンクールが、ポーランドワルシャワで開催されています。
5年に1度のコンクールですが、前回はコロナ禍で1年延期となってしまいました。
「あれ?もうやるの?」という印象・・・4年なんて、本当にあっという間で驚きます。

前回は、コンクールより前に YouTube で見つけてずっと応援していた角野隼人(かてぃん)さん、やはり以前から活躍ぶりをよく知っていた反田恭平さんと小林愛実さんのステージを、全て食い入るように鑑賞しました。

リアルタイムでももちろん、後からでも都合の良い時に楽しめる YouTube は本当に有り難い!
反田さんが第2位、小林さんが第4位となり、幼馴染だったお二人が、コンクール後結婚されたのも嬉しいニュースでした。

今回は日本人の出場者は13名で、今現在そのうち3名が第3次予選に進んでいます。
私が以前から知っていたのは、牛田智大さんだけだったのですが、桑原志織さん、進藤実優さんを、ショパンコンクールのおかげで知ることができて良かったです。

牛田さんは、前回は2次予選で敗退という皆が驚く残念な結果となってしまいました。
今回はピアノをスタインウェイに替え(前回はヤマハだった)、本人曰く前回の敗因だった「ホールの音響がつかめなかった」という問題が解決しているように思えます。
過去にヤマハピアノで優勝した方もいますので、相性の問題かもしれませんが。

牛田さんは、まだ幼かった頃から「この子はすごいピアニストになる」と確信していた方なので、今回はぜひファイナルに残って欲しいです。
ルックスが良いのも、得よね~ 
優雅さ、細やかさ、色彩感や躍動感に優れた、本当に素敵なピアニストに成長してくれました。
第3次予選でも、きっと魂のこもった演奏を聴かせてくれることでしょう。



今日は町に買物に出て戻って来てから、桑原志織さんの第3次予選のステージをじっくりと楽しみました。
こんな素晴らしいピアニストを今まで知らなかったなんて、何ともったいなかったこと!
落ち着きと品があり、マズルカの一音一音はキラキラ輝くようで、本当にひき込まれました。
最後のピアノソナタロ短調 Op. 58 も、圧巻です!

ふくよかな体形も(失礼・・・)、つるんとした感じのお顔も、前回第2位の反田恭平さんを思わせるような・・・
ピアニストって指だけの問題でなく体力勝負だと思いますので、痩せている方より安心して見ていられるような気がします。
そしてショパンの曲の持つ温かさも、より良く表現できているかもしれません。



進藤実優さんの第3次予選のステージも、既にアップされています。
私はまだ見ていないのでコメントを控えますが、リンクを貼っておきますね。




カナダケヴィン・チェンさんの演奏も、見ていると息をするのを忘れちゃうほどです。
第2次予選で、エチュード Op. 10 の12曲を全部弾いちゃったのもすごい♪


ショパンのエチュードに関しては、私は Op. 10 と Op. 25 全24曲のサワリの部分(最初の2ページ位、区切りの良い所まで)だけを、ここ数年繰り返し練習しています。
もちろん、もっともっとゆっくりですが・・・
こんな速さで、10本の指の音質と音量のバランス、ペダルの動きまで常に考えながら弾くのは、本当に神がかっています。


今回はファイナルで、ピアノ協奏曲第1番または第2番に加えて、「幻想ポロネーズ」課題曲となっています。
誰が残るのか、とても楽しみ♪
こんなにたくさんの曲を全部暗譜しているピアニストの頭の中って、一体どうなっているのかしら。

ショパンコンクールに没頭していると、他のことができなくなってしまいますけれど、「芸術の秋」だから、まあいいか。
皆さんも秋の夜長を、ぜひショパン三昧でお楽しみくださいね♪


追記:この記事をアップした時はまだチェックしていなかった、進藤実優さんの第3次予選。
後から聴いたら、「ああ、生きていて良かった・・・」と感じるほどの、素晴らしい演奏でした♪
特に「ピアノソナタ第2番変ロ短調」、第3楽章の誰でも知っている「葬送行進曲」が鳥肌モノ!
ドラマやコントなどにもよく登場する、あの「葬送行進曲」ですが、これほどまでに慈しみ深く心の琴線に触れる演奏は初めてで、思わず涙してしまいました。
まだその後に「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」が残っていたにもかかわらず、多くの聴衆が思わずここで拍手!何だか歴史に残りそうな名演奏でした。
上のリンクから、ぜひぜひ聴いてみてくださいね。

最初にご紹介した牛田智大さんは、残念ながらファイナルには進めなかったのですが、残った11名のうち進藤実優さんは15番目、そして桑原志織さんは大トリを飾りました。
既に、お二人の動画がアップされています。



もうすぐ最終審査結果が出るはずです。
皆さん、本当にお疲れ様でした。ショパンにどっぷり浸かった幸せな数週間でした💛

2025/10/07

引越すことになりそう・・・ここにはロバやヤギ、ニワトリが来るかも!?

前にも書いたことがありますが、ずっと暮らしてきた今の家と土地にさよならすることにしました。
3階建てのメインの家とゲストキャビン、皇居ほどの広さがある土地を管理し、維持していくのは、年と共にとても大変になってきたからです。

楽しい思い出がぎっしり詰まった湖の家とお別れするのは本当に辛いのですが、身軽になってもっと町に近い所に住むのも、悪くないことでしょう。
元気なうちに動かないと、後でどうしようもない事態になって、皆さんに迷惑をかけてしまうかもしれませんからね。

幸い、ぜひここに住みたいという人たちが見つかりました!
まだ若いカップルで、この広大な土地で動物をたくさん飼いたいそうです。
既にワンコ2匹、ニャンコ3匹がいるらしいですが、さらにロバヤギニワトリも飼う予定とか。


すごいことになりそうだな。でも、動物さんたちに会ってみたい♪

そして私たち夫婦も、引越し先を探しています。
今までに本当にたくさんの家を見てきて、結構気に入った家が見つかったものの、まだ先立つものがないので買えません。。。

ここを買おうとしている若いカップルも、今住んでいる家が売れないとどうしようもないらしいし、私たちが買おうとしている家の持ち主も、まずは家を売らないと引越せないしで、一体どうなるのでしょうね。

湖の上に浮かぶ満月を眺めながら、ここで見るのは最後かも・・・でも、まだまだ何度も見るのかも・・・とモヤモヤしています。
急に色々と決まって、大慌てで引越すことになるのかもしれないし、本当に何もかもが宙ぶらりんの状態です。


実は娘一家も、9月の終わりにミネソタからサンフランシスコに引越して行ったばかり。
婿殿の仕事の関係で、最低18ヶ月は向こうに住むのですが、その後またミネソタに戻ってくるかどうかはわかりません。

今まで住んでいた家を売ることにして、梱包・運搬は全て業者に任せ、まずは婿殿の新しい就職先で手配してくれた仮の宿にしばらく住み、新たに賃貸住宅を探してまた転居したのが今日のこと。
親子で何をバタバタやっているのだろう・・・という感じです。


とりあえず私たちは、あまり使っていないゲストキャビンの荷物を、整理して箱詰めし始めました。
ここを買ってくれる予定のカップルが、いらないものは何でも置いていってくれたら有難いと言ってくれたので、かなり助かります。
家具も、寝具も、キッチンのこまごましたものも、全部差し上げます♪
これこそが Win-Win というものです。

私の私物はここには何もなく、夫のコレクションの骨董品があちこちにたくさん置いてあったのを、床とテーブルにまとめたところ。
これらは転居先に持って行きたいそうなので、今は箱詰めしてガレージに保管します。



なぜか下駄まで・・・(笑)

家のものはかなりの断捨離ですっきりしましたが、まだまだ減らさなくてはいけません。
引越し先が決まっていないので、どこまで減らすべきなのか、よくわかりませんが。

できれば雪に閉ざされる前に引越しをすませたいところですが、ひょっとしたら来年の春頃になってしまうのかもしれません。

ハロウィーンの飾り付けは、いつもと同じように今年も行いました。
これも、今年で最後になるのかな・・・?



2025/09/29

紅葉がきれいなのに、暑くてライラックも狂い咲き!

先週の火曜から、ずっと晴天が続いてカラカラ陽気です。
今日の最高気温は、何と28℃!!
もうすぐ10月だというのに、これからもしばらくこんな気候が続くようです。

最近は夜になってもあまり涼しくならず、半袖のまま・・・ここは本当にミネソタかい?という感じですが、紅葉はとてもきれいです。
少し前には、夜はひと桁台まで気温が下がっていたからでしょう。

写真であの美しさをお伝えするのは難しいですが、何枚か載せておきます。





地面に落ちてしまった葉が敷き詰められたトレイルも、また美しい♪


この時期、ウォーキング中に私の脳内で無限リピート再生されてしまうのは、やっぱりこの曲💛
YouTube で見つけちゃった♪
映画の中のこの場面、とてもよく覚えています。
明治チョコレートをたくさん買って、マークを集めて、タイガースのポスターやレコードをせっせと貰っていたのもこの頃だったな~ 実に平和な時代でした。



今年も、庭の落ち葉かきに忙しくなる時期です。
木にまだまだ残っている葉っぱを眺めると、始めるにはまだ早すぎる!と思って、ほとんど手を付けていませんが。


あまりの気温の高さのせいか、町のメインストリートに並ぶライラックが、また花を咲かせ始めてびっくり!
車で通り過ぎる時にあの薄紫色が視界に入り、「まさかね、見間違いよね?」とバックして確かめてしまいました。

上のほうに少しだけど、やっぱり花だった♪
が秋から冬にかけて狂い咲きすることがあるという話は知っていましたが、ライラックよ、おまえもか!?



ライラックは、普通は5月の終わり頃に、美しく香りの良い花を咲かせます。
ずっとここに住んでいる近所の友人も、こんな時期に花を見るのは初めてと驚いていました。
来年の初夏、ちゃんと咲いてくれるのかしら。。。


空が澄み渡っているので、夜空のもとてもきれいです。
夜寝る前に、昴(すばる)(プレアデス星団)が見える時期となりました。
肉眼で見えるのは6つの星とのことですが、双眼鏡で眺めると、数十個の星がそこにぎゅっと固まって大集合で、本当に不思議な光景・・・

もう少しすると、大好きなオリオン座も見えるようになることでしょう。
大宇宙の営みに比べると、地球に張り付いている私たち人間の喜怒哀楽なんて、本当にちっぽけなもの。
それでも、日々のあれこれを深く味わいながら暮らしたいですね。


2025/09/22

13年がかりで読破した「ファーブル昆虫記」

全10巻の岩波文庫「完訳ファーブル昆虫記」、やっと読み終えました!


これをオーダーしたのは、何と13年前・・・ふうっ、長い道のりだった・・・

住み慣れた日本からミネソタに移住して1年ちょっと、次第にこちらの生活に慣れてきたものの、気持ちはまだ何となく日本に残っていた頃に読み始めた本でした。

子供の頃にきっと皆さんも、「ファーブル昆虫記」「シートン動物記」の子供向け抜粋版って読んだ(読まされた?)ことがあるのではないかしら。

「シートン動物記」はすっかり忘れてしまっているのですが、フランスのジャン・アンリ・ファーブル(1823-1915)の「ファーブル昆虫記」のほうは、挿絵と共に紹介されていた「フンコロガシ(スカラベ)」などの不思議な昆虫の生態がとても印象的で、よく覚えています。

ミネソタに来てから毎日大自然に親しむようになり、あの懐かしい「ファーブル昆虫記」をまたじっくり読んでみたいなと思っていました。

時々日本の本や雑貨をオーダーしていた会社で、キャンペーン期間中に送料がとても安くなるとのことで、「ファーブル昆虫記」に飛びついたのです。
(その少し前に、映画を観て原作も読みたくなった「指輪物語 (The Lord of the Rings)」全10巻もオーダーしたばかりだった)

はるばると日本から届いた本を開いてみたら、あまりの字の細かさに絶句・・・! 


そして、それぞれの巻が400ページ前後あります。
翻訳には、第二次世界大戦をはさんで30年近くかかったそうで、昔しか使われていなかったような難しい漢字も多いのです。

読み始めたけれど途中で投げ出して、先に「指輪物語」全10巻を読むことにしました。
そちらは、それほど時間をかけずに全部読み終わった気がしますが、その後また気を取り直してファーブルにチャレンジ!

寝る前に数ページ読むと良い感じで眠気に襲われてくるので、睡眠薬代わりにもなる有難い本でした。
毎晩読めば、蟻さんの歩みのようでも段々終わりに近づきます。

何回かの日本への一時帰国も、必ず「ファーブル昆虫記」がお供。
飛行機の中では読みませんでしたが、空港での待ち時間や、日本滞在中に電車内でも・・・
これを読むのにかなりの時間がかかるので、他の本を何冊も持って行かなくてもすみました。

年のせいか、読んだそばから内容を忘れている気がしますが、ファーブルの虫たちへのとてつもなく深い愛情、気が遠くなるような長時間の観察による洞察に、かなりの感銘を受けました。

フンコロガシとの再会にも、ちょっと感激(笑)


本能によって行動する虫は、誰に教わるでもなく、人間よりはるかに高度な技術を持った麻酔医であったり解剖学者であったりします。
反面、決まりきった行動の過程が少しでも狂うと、それを修正する能力は全く持ち合わせていないようで、失敗しながら少しずつ学習していくということもなさそう。

ですからファーブルは、私たちが学校で習ったダーウィン(1809-1882))の「進化論」については、「昆虫記」の中で何度も頭から否定しています。
アメリカでは、「神が全てを創造した」という理由で「進化論」を否定する人は多いため、これについてはそれほど驚かなかったのですが・・・

ファーブルが1878年から1907年にかけて書き綴ったこの本、堅苦しい表現ではなく、楽しい物語のようでした。
昆虫学者として優れていただけでなく、相当な文才もユーモアもあったからこそ、世界各国で読まれてきたのでしょう。
(ここアメリカでは、日本のように「誰もが知っている本」ではなさそうですが)

この本を読んでから、身近にいる昆虫たちにもますます親しみを覚えています。
人間にとっては害のある虫も多く、嫌なヤツはやっぱり嫌ですけれどね。

ようやく読み終わって、ほっとしたような残念なような・・・
いつかまた読み返すことがあるだろうかと考えると、根気も視力も衰えてきてちょっと無理かな~と思いますが。


今朝は、庭にこんなお客様が!


体は小さいけれど、立派なが生えてきていますね。

とても暖かくて素晴らしい天気だった今日、夫とボートに乗ったら怪獣のような雲が見えました♪


小さな虫から大きな空まで、自然の営みに圧倒されることが多いミネソタライフです。

2025/09/12

アメリカのド田舎コンビニで、「きのこの山」を見つけた!

アメリカのガソリンスタンドには、コンビニが併設されていることが多いです。
給油は自分で行い、クレジットカードを給油機に挿入して支払うことが多く、終わったらすぐ出発してもOK。

でも、店内に入ってホットドッグやコーヒー、スナック菓子などを買い、ガソリン代をそこで払う人もいます。
長旅の途中で、ついでに店のトイレを利用することも。
日本のコンビニのようなワクワク感はちっともありませんが、まあまあ便利な存在です。

先日、給油がてら夫と立ち寄ったド田舎のコンビニで、嬉しいものを見つけちゃった!
何と、「きのこの山」が並んでいたのです!!
名前は Chocorooms・・・中国製か何かのパクリかと思いましたが、ちゃんと meiji って書いてある♪


そしてパッケージの裏には、 "Kinoko no Yama" と説明文も入ってる!


5ドル39セントとちょっと高かったけれど、懐かしくて買ってしまいました。
隣りに並んでいた Hello PANDA は色々な店で売っていますが、「きのこの山」は町中の大きなスーパーでも見たことがありませんでしたのでね。
142gも入っているので、結構長いこと楽しめます。(夫にも取られちゃったけど・・・)


ぜいたくを言えば、「たけのこの里」も欲しかったな。
どちらも好きですが、私の脳内では「たけのこの里」のほうがちょっとだけ上です。
アメリカ人は筍なんて滅多に食べないでしょうから、あまりウケないのかな?

家に帰ってさっそく袋を開けてみると、大きさも味も日本の「きのこの山」と全く同じ(多分)。
食べたのは何年ぶりかしら・・・何十年ぶりかも。
絶対売っていなさそうなド田舎の小さなコンビニで出会ったのが、かなりの感動でした。


秋になりましたので、庭や雑木林の中には本物のきのこがたくさん生えています。
何だか美味しそうだな~



これはテングタケの仲間みたい。きれいだけど、こういうのは絶対怪しいよ~


去年は不作だったドングリが、今年はものすごい数です。
パラパラと雨のように落ちてくるので、樫の木の下を歩く時は傘をさしたほうがいいかも(笑)

ドングリを食べに、鹿たちが毎日やってきます。
お母さんが見守る中、今年生まれたばかりの兄弟同士で追いかけっこをしたり、本当に可愛らしい♪


木の葉もだいぶ色づいてきて、毎日違った景色を見せてくれます。
ハイウェイの運転も、楽しくなってきました。
見とれていて事故らないように、気を付けなくちゃ・・・



2025/09/04

ジジババ、週末は子守に奮闘

この前は、とても賑やかな週末でした。
木曜の夜に娘が孫たちを連れて来て、日曜の朝まで滞在。

7月の独立記念日の集まりには娘だけ来て、会場だった義妹の家に直行直帰でしたので、我が家に来るのはかなり久しぶり。
それでも、2歳の孫娘はネコのキキのことをよ~く覚えていました。
この家はキキの家で、私たちジジババは、キキのお世話をするためにここに住んでいるスタッフだと思っている様子ですが(笑)

キキのご飯で、日本から来たケロちゃんたちを歓迎しているらしい

1ヶ月ちょっと前に仕事に復帰した娘は、金曜日はずっとオフィスにこもりきり・・・私たちがたっぷりと孫たちの相手をしました。
普段デイケアに通い慣れていますので、ママは仕事だとちゃんと理解しているようで、邪魔しに行ったりはしません。

グランパがきれいに磨いて使えるようにしてくれたのは、古いワゴン
子供たちが小さかった頃、さんざん遊んだものです。
孫たちがそれに乗って遊ぶのを見ていると、あの頃の記憶がよみがえってきます。
私たちも、うんと若かったな~


急におすわりができるようになった孫坊は、その勢いで、ハイハイももうすぐ始めそう。
息子が赤ちゃんだった頃、最初にハイハイができるようになったのは、ビール瓶を目指してでした。
それを思い出してグランパがビール瓶を見せたら、孫坊もやはり一生懸命に動こうとしていました。
さては、伯父さんの血を受け継いだな?


娘の仕事が終わってから、みんなでボート乗り。
孫坊にとっては、生まれて初めての経験です。風が気持ちいいね。
グランパが孫娘にも運転させたら、鼻の穴をふくらませながら大いに頑張っていました。



もうすぐ結婚式を挙げる姪(娘には従妹にあたる)の バチェロレッテパーティーbachelorette party があったため、翌日土曜日も私たちが子守りを引き受け、娘はゆっくりと夜中まで楽しんできました。
これは親しい友人や親戚と行う、独身最後の夜を祝うパーティーで、普通は女性だけで行われます。

大騒ぎで盛り上がりながらも、途中で母乳の搾乳をしなければならなかった友人が、娘の他にも二人いたそう・・・
その情景を想像すると、何だか微笑ましいです。アルコールも飲まなかったそうですし、母は偉い!


孫たちは可愛く、会う度に成長していくのを見るのはとても楽しみですが、やっぱり疲れたわ~
食事の世話、授乳、離乳食、おむつ替え、昼寝の管理、お風呂、夜の寝かしつけ・・・子育て中は毎日毎日やっていたことなのに、どんなに大変か忘れてしまっていました。
日曜に3人が帰り、ひと通りの掃除をしてから、夫と二人でしばらくへたっとなっていました(年のせい?笑)

孫娘は、現在2歳4ヶ月。
英語で "terrible twos" と呼ばれる通り、天使のように良い子に振舞っていたかと思うと、いきなり悪魔のようにかんしゃくを起こしたりすることもあります。

子供たちもそうだったので、「いよいよきたか~」という感じですけれど、そうやってジジババの反応を試しているのがうかがわれます。
たくさん甘やかしたいけれど、叱るべき時はきちんと叱らないとね。
将来困るのは、本人ですから。


週末は素晴らしい天気に恵まれたのに、やはり Labor Day(今年は9月1日)を過ぎると夏が終わったと実感します。
今日の最高気温はたったの9℃、最低気温は5℃と、急に寒くなってしまいました。
昼間は我慢していましたが、寒すぎて夕方からとうとう初めて暖房を入れちゃった。

雑木林にも秋が静かに忍び寄り、木の葉の色がだいぶ変わってきました。


私がミネソタで一番好きなシーズンの到来です。
涼しくなり、嫌な虫もいなくなる・・・食欲の秋芸術の秋、楽しみだ~♪

2025/08/26

プレスリーが町にやってきた!

急に肌寒いほどになった先週の土曜日、町のコンサート会場は熱気に包まれました。
エルヴィス・プレスリー Elvis Presley に扮した歌手 Anthony Shore さん&彼のバンドと、私たちのオーケストラの、ジョイントコンサートがあったのです。


前売り券は記録的な枚数が売れたそうで、会場いっぱいのお客様!
中には、プレスリーを真似た衣装で来てくださった方もいらっしゃいました。
私たちも、いつもの黒のフォーマルではなくカラフルなシャツでとのリクエストを受け、気分も上がった感じ。
すごい声援で、正にロックコンサートのノリでした♪

去年のサマーコンサートで演奏したプリンスティナ・ターナーの曲に続き、今年もコントラバス担当の団員が、全曲をオーケストラ用に編曲してくれたのです。
休憩なしで1時間半近くのコンサートで、プログラムの途中にバンドだけの演奏も数曲入りました。

前日夜と当日朝の2回のリハーサルに続いて、コンサート本番。
よく声が枯れないものだと感心してしまいます。

実は、前日夜の初リハーサルで私がコンサート会場に入る時、さっとドアを押さえてくれたのがエルヴィスさまでした!
その時に彼のほうから自己紹介し、笑顔で握手してくれたのです。
おばさんの心を即座に鷲づかみにするのが、何てお上手なのでしょう♪

コンサート本番でも、途中でステージの下に降りた彼が、首に巻いたスカーフをお客様にプレゼントするコーナーがありました。
次から次へとスカーフを巻いては、それをお客様の首に巻いてあげて、ハグまでしてくれちゃいます。
おばさま方のお目目がハートマークになっているのが、ステージの上からもわかりました。
(スカーフ、私も欲しかったな~)

衣装はもちろん期待通りのセクシーなもの。彼がステージに登場すると、大歓声の嵐でした!


エルヴィス・プレスリーが実際に人気絶頂だった頃は、私はまだ若すぎて全然興味なかったけれど、練習のために YouTube で彼の動画を観ると、多くの人が夢中になったのは当然だなと思います。
(かなりの批判も受けていたようですが・・・)



Anthony さんのエルヴィスは、途中でお色直し(笑)もありました。
これも胸がはだけて、またまた期待通り。
演奏中に、どこを見ているのだと怒られそうですが・・・


本日の歌手 Anthony さんがプレスリーに夢中になったのは、何と3歳の時だったそうです。
お父様が持っていらしたカセットテープを聴いてすっかり心を奪われたのが、この "My Boy" という曲だったそう。


既にその時に、「大きくなったら僕はエルヴィスになる!」と決めたそうで、子供の頃から練習を重ね、16歳で既にプロとして活動を始めたとのこと。
元々は英国出身で今はミネアポリス在住だそうですが、ミネソタ州だけでなく、アメリカの他の州やヨーロッパでも演奏活動を精力的に行っているそうです。

バックバンドの方々も皆さんとてもフレンドリーで、リハーサルの合間に私たちとも雑談してくれました。
こちらのオーケストラは、クラシックの名曲だけでなく、このように色々なジャンルの曲を演奏できるのが本当に楽しいです♪

エルヴィス・プレスリーは「キング・オブ・ロックンロール」と呼ばれ、ビートルズなど後のミュージシャンたちにも多大な影響を与えました。
あまり良くは知らなかった彼の曲を、今回たくさん覚えたのが大きな収穫でした。
彼が42歳の若さで亡くなってしまったのは、とても残念なことです。


★8月23日のコンサートのプログラム★

     Opener (Thus Spoke Zarathustra) - C. C. Rider  
     Kentucky Rain  Eddie Rabbit and Dick Heard
     68 Comeback Medley: Heartbreak Hotel, Hound Dog, All shook Up
      Axton, Durden, Lieber, Stoller, Blackwall and Presley 
     Suspicious Minds  Mark James
     My Way (Comme d'habitude)  Jacquens Revaus and Paul Anka
     My Boy  Jean-Pierre Bourtayre and Claude François
     I can't Help (Falling in Love with You)
      Hugo Peretti, Luigi Creatore and George David Weiss
     If I Can Dream (Inspired by a speech of Martin Luther King, Jr.)  Walter Earl Brown
     An American Trilogy: Dixie, Battle of the Republic, All My Trials  

2025/08/14

フィンランドの作曲家、パルムグレンの曲に挑戦中

久しぶりに、ピアノの話題です。
 「北欧のショパン」と呼ばれるノルウェーの作曲家、グリーグ (1843-1907) の「叙情小曲集」を、約1年半かけて楽しみながら全曲弾き終えました♪

次は何に挑戦しようかな~と選んだのは・・・
やはり北欧(フィンランド)の作曲家、パルムグレン Selim Palmgren (1878-1951) の「ピアノ名曲集」です。


娘のピアノの先生が、ピアニストの館野泉さんの大ファンだったので、先生おすすめのCDを買ったことがあります。
それに入っていた、本当に雪の降る情景が目に見えるような「粉雪」という曲に惹かれたのが、パルムグレンとの最初の出会いでした。
それまで全く聞いたことのなかった作曲家です。

さっそく楽譜を買って練習。(娘ではなく、私が・・・)
この曲だけは弾けるようになったものの、残りは今までそのまま放ってありました。

でも最近、グリーグシベリウス (1865-1957) など北欧の作曲家の音楽が結構好みだということに気付き、パルムグレンの他の曲にも挑戦してみることに・・・

館野泉さんが編集したこの名曲集、最初に「三つの夜想的情景」という三部作が載っています。

第1曲の「星はまたたく」「星は瞬く」というタイトルになっていることもあり)にチャレンジしたのは、ちょうど父の命日でした。
キラキラと透明な高音が並ぶ愛らしい曲は、心に染み入る清らかなメロディーで、天上の父からの贈り物のように感じました。

フラットが5つの変ニ長調、ピアノで弾くのに一番好きな調です。
ショパン「雨だれ」「子犬のワルツ」リスト「慰め(コンソレーション)」「ため息」ドビュッシー「月の光」もこの調♪
「月」つながりで、ベートーヴェン「月光」の第2楽章も変ニ長調なのです。
なぜだかこの調には、心が洗われるような澄み切った美しさを感じるのが不思議・・・

「星はまたたく」という曲は、たったの2ページでテンポもゆっくり。
すぐに弾けて、すっかり良い気分になっていたのですが、第2曲目に苦難が待ち受けていました!
「夜の歌」という曲で、何だかおどろおどろしい雰囲気で始まります。
最初はまあまあでしたが、第1ページの最後の段の譜読みの難しさったら。。。
(そう言えば一番最初に出会った「粉雪」も、真中部分の譜読みに手こずったっけ)

右手は4つの音を同時に押さえる和音が続くのですが、個別にフラットがついたりナチュラルがついたりで、なんじゃこれ?の世界です。
これは、何度も弾いて体で覚えなくてはいけなそう。

別にレッスン受けているわけじゃないし、この曲は飛ばしてしまおうかな~と怠け心も芽生えたのですが、YouTubeで音源を確かめたら、独特の世界観がとても魅力的で捨て難い!
気を取り直して練習を続け、だいぶまともに弾けるようになってきました。

「夜の歌」は気長に攻めていくことにし、並行して第3曲の「曙」へ。
これがまた、神秘的な魅力にあふれる曲♪
後半のハープのようなアルペジオ、何だかモダンな音使いで素敵です。
3曲続けて完璧に弾けるようになるまで、頑張りますよ~

その次の「5月の夜」、そしてそれに続く「とんぼ」まで挑戦しました。
まあ、どれも名曲揃いだこと!!

私の住むミネソタにはスカンジナヴィア系の人が多く住み、気候も似ているとのこと。
私が北欧の音楽に心惹かれるのは、ここで慣れ親しみ愛するようになった美しい自然の情景が、曲の中にちらちらと見えるからなのかな。


それでは、館野泉さんの演奏で「三つの夜想的情景」をどうぞ♪



恐ろしく季節外れですが、どうせなので「粉雪」もぜひ聴いてみてくださいね。
しんしんと降り続ける粉雪が目に浮かび、少しは涼しくなるかもよ。

2025/08/06

ゼラチン不要!グラスでレアチーズケーキ / ネコの糖尿病

昨日は我が家のネコ、キキの14歳の誕生日でした。
生後3ヶ月位の頃に動物愛護協会からお迎えして以来、いつも私たちのそばに寄り添ってきた、かけがえのない存在です。

お祝いに、久しぶりにチーズケーキを作ることにしました。(ネコは食べないけど・・・)

以前ご紹介した オーブン不要、ちゃちゃっとできるレモン・チーズケーキ によく似ていますが、今回はヨーグルトではなく生クリームを使って。
底には、前回同様グラハムクラッカーの台を敷きました。
クラッカーを砕いて溶かしバターと混ぜるだけなので、とても簡単です。


キキは、「なんじゃこれは?」という顔で見ていましたが、人間の食べ物には今まで一度も手を付けたことはありません。


上に乗せたフルーツで、肉球を表してみました(笑)
ミントの葉を乗せたりしたら、さらにおしゃれになると思います。
レシピは、最後に載せますね♪


さて、14歳になったキキのことですが・・・

人間でいうと72歳位だそうで、私の年齢をいつの間にか越してしまいました。
眠っていることが多くなり、高い場所に飛び乗ることもできなくなっています。

今までネコを飼ったことがなかったので比べようがありませんでしたが、前に耳のトラブルで獣医に連れて行ったら、耳がとても小さいと驚かれました。
そのせいか、炎症を起こしやすくて詰まりやすいみたい。
両耳とも痒そうにしていることが多く、獣医でいただいた薬をずっと使っています。

そして最近は、やたらと水を飲むようになり、おしっこの回数が増えました。
もしかして、腎臓にドラブルがあるのかな?
一昨日そのことで獣医に連れて行き、血液検査をしてもらいました。

昨日電話をいただき、検査の結果、糖尿病だということがわかったのです。
ありゃりゃ、めでたい誕生日に病名告知となってしまった!

インスリンの投与という選択もありますが、その前にまずキャットフードを変更して、食事管理で血糖値を下げる努力をしてみようということになりました。
フードの量も、厳格に守らなくてはいけません。

さて、どうなることやら・・・
今まで、ちゅ~る(アメリカのスーパーでも買えます♪)などのおやつも時々あげていましたが、それもお預けだなあ。
ちゅ~るを食べる姿が可愛らしくて、その姿を眺めているのが大好きだったのですが。。。


ちゅ~るのパクリも、色々と売っています。
アメリカのネコちゃんたちにも、大人気のようですね。



それでは、レアチーズケーキレシピです。
オーブンも不要、ゼラチンを溶かす手間もなく、とても簡単!
口どけが良くて、うっとりする美味しさです。

糖尿病のネコに合わせて、砂糖は控えめにしました(しつこく言いますが、ネコは食べないけど・・・)
私たちも甘いものを食べすぎないよう、気を付けなくてはね。


グラスでレアチーズケーキ (4人分)

材料
  グラハムクラッカー 3枚(48g)
  バター 大さじ2
  クリームチーズ 150g
  砂糖 40g
  生クリーム 200cc
  バニラエクストラクト 小さじ1/2
  レモン汁 大さじ2

作り方
  1)ボウルにバターを入れ、レンジで溶かす。
  2)クラッカーをビニール袋に入れてめん棒で細かく砕き、1)に混ぜ入れる。
  3)2)をガラス容器の底に広げる(あまり押し付けなくて良い)
  4)ボウルにクリームチーズを入れ、レンジに短時間かけて柔らかくする。
  5)砂糖、バニラ、レモン汁を加えて泡立て器でなめらかにする。
  6)別のボウルで生クリームを7分立てに泡立てる。
  7)クリームチーズのボウルに、泡立てた生クリームを少しずつ混ぜ合わせる。
  8)ガラス容器のクラッカーの上に、スプーンで7)を乗せる。
    (星口金をつけた絞り袋を使うと、さらに美しい)
  9)冷蔵庫で30分以上冷やし、上にフルーツやミントの葉を飾る。