雪に祟られてリハーサル回数が減ってしまったコンサート、無事に終わってほっとしています。
けれども、4月23日にはまた次のコンサートを控え、休む間もなく翌日から練習開始です。
毎年同じようなスケジュールですが、年々大変に感じるようになってきたのは年のせいかしら?
指揮者が私たちに求めるものが、次第に高度になってきている気もします。
今年は4年ぶりに、子供たちのためのコンサートも開けて良かったです♪
2年に一度のペースでずっと開催してきましたが、2年前はコロナの感染を防ぐために行いませんでしたので・・・
会場いっぱいに、約750名も集まった小学校4年生と5年生の子供たち。
近隣の町の6校からスクールバスでやって来て、とにかくノリが良く、私たちも楽しく演奏できました。
指揮者が登場すると、まるでロックスターか誰かに対するようにキャーキャーとすごい歓声!
演奏中は、少しでも音が途切れる所があると、すかさず盛大な拍手!!
普通は拍手なしの楽章と楽章の間にも、当然のように拍手の嵐でした。
子供たちが飽きてしまうといけないので、楽器紹介を含めて45分だけのコンサートでした。
その位でちょうど良かったのでは?
私を含めて毎日が日曜のリタイア組は問題ないですが、金曜日の午前中でしたので、現役で仕事をしている団員は休みを取っての参加でした。
でも小さな町ですから、コミュニティのための活動ということで、多分融通をきかせてくれるのではないでしょうか。
そして日曜日の午後は、もっと多くの団員による約2時間の通常のコンサートでした。
いつも来てくれる夫と共に、久しぶりに娘も聴きに来てくれました。良い胎教になったかな?
前半に演奏した、フルートのソリストとオーケストラによる「シェナンドー変奏曲」は、YouTube にはピアノ伴奏のバージョンしか載っていなくて、一緒に弾こうとするとすぐに迷子になり、練習が大変・・・!
ブルージェイやロビンなどの鳥の鳴き声を模倣したり、なぜか途中から「きよしこの夜」がバックに流れたりする、不思議なアレンジでした。
元々の「シェナンドー」という曲は、アメリカ民謡としてよく知られているようです。
私は今回初めて聞いて、何だか日本の童謡に似ているなと真っ先に思いました。
娘も同じ感想だったそう。
「十五でねえやは嫁に行き、お里の便りも絶え果てた」という、「赤とんぼ」の3番の歌詞が、なぜか頭から離れなくなったのですが・・・
アカペラで歌っているこちらの動画、聴いてみてください。ちょっと似ていませんか?
きれいな曲ですよね。
今回のフルート奏者、Hannah Porter Occeña さんの演奏も、それは見事でした♪
休憩をはさんで後半は、アメリカの作曲家ファーディ・グローフェ Ferde Grofé の「グランドキャニオン組曲」全曲を演奏しました。
これも他の団員は良く知っている様子でしたが、私は初めて・・・
ただし、子供たちのためのコンサートでも演奏した "On the Trail" だけは、何となく知っていました。どこで聞いたのかな?
指揮者が「何の動物が歩いているか当ててみて」と子供たちにたずねたら、色々出てきておもしろかったけれど、ロバが正解だそうです。
「グランドキャニオン組曲」についてですが、自然の情景がこれほど見事に音として表現されている曲は、なかなかないのではないでしょうか。
第1曲目は静かな夜明け前から始まり、やがて壮大な日の出が!神々しさに圧倒されます。
風が吹き始めて雨がポツポツと降り出し、激しい雷雨となって稲妻が光った後に、嵐がやんで月が輝くフィナーレにも、本当に心を揺さぶられました。
様々な演奏テクニックが要求されて大変でしたけれど、大きな歓声とスタンディングオベーションに、努力が報われた思いです。
この「グランドキャニオン組曲」の楽譜はレンタルでしたが、どこの博物館に展示されていたの?という様子で笑えました。
全員分が、こんな感じ・・・
既に色々書き込んであるところに、さらに書き込みなんて怖くてできないし、消しゴムを使うなんてもってのほか。
細心の注意を払って慎重に扱い、破損なしに返却できて良かったです。
この楽譜は、一体今までにいくつのコンサートを経験し、何人の楽団員の手に渡ったのでしょう。
特に下の角はページをめくる度にかなり傷んだ様子で、皆さんの手垢ですっかり変色し、テープで補強してありました。
汚れてはいるけれど宝物のようなこの楽譜、これからも多くの観客を楽しませてくれることでしょうね。
♪3月26日のコンサートプログラム♪
The Acadian Land (Romeo Cascarino)
Shenandoah Variations for solo flute and orchestra (Joseph Kern)
Theme: Skyline Drive
Catalogue1: Blue Jay
VariationⅠ: Fuguing Tune (Sacred Harp Singing)
Catalogue2: Great Horned Owl
VariationⅡ: Passacaglia (Christ Church on Christmas Eve)
Catalogue3: American Robin
Catalogue4: American Gold Finch
VariationⅢ: Rondo (The Apple Blossom)
Intermission
The Grand Canyon Suite 「グランドキャニオン組曲」 (Ferde Grofé)
1. Sunrise(日の出)
2. The Painted Desert(赤い砂漠)
3. On the Trail(山道を行く)
1. Sunrise(日の出)
2. The Painted Desert(赤い砂漠)
3. On the Trail(山道を行く)
4. Sunset(日没)
5. Cloudburst(豪雨)