おまけのページ

2021/08/24

カナダの国境越えが大変 / コロナワクチンについて思うこと

コロナのため閉鎖されていたカナダとの国境が、数週間前にやっと一般旅行者に向けてもオープンになりました。
夫は親戚と友人と共に、約2年ぶりに出かけることに・・・
カナダにあるウッズ湖にキャビン付きの小さな島を所有しているのですが、ずっと行けずにいたため、オープンのニュースにみんなルンルンです♪


カナダの島については、以前詳しく書いたことがあるので、そちらをご参照ください。

コロナ以前は国境を越えるのは簡単でしたが、両国民の安全を守るために、今はとても厳しくなっています。
まずは規定数のワクチン接種が完了していることを証明しなければならず、ワクチンを受けた小さなクリニックから、ミネソタで一番大きな病院メイヨークリニック経由で、地元の総合病院に記録を転送してもらいました。

さらにカナダへの入国72時間以内に検査を受けて、結果が陰性だったという証明も必要です。
夫は先週検査の予約をして、昨日の朝受けてきました。ドライブスルー式で、待たずに済んだそう。
女性スタッフひとりだけで2レーン受け持ち、長い綿棒をそれぞれの鼻の穴に突っ込んでチョコチョコ・・・大変なお仕事です。

結果は、オンライン上でアクセスできる病院の「マイアカウント」に送られるとのことですが、どの位時間がかかるのかわからずイライラ。。。
今日出発の予定で準備完了で待っていましたけれど、結果がわかったのは昼過ぎでした。

同行者同士で結果を確認し合った後、各自プリントアウトが必要だったようです。
(誰かが陽性だったら悲劇だったな・・・)
カナダ政府のウェブサイトにも、色々書き込まなければいけなかった様子。

プリンターの調子が悪くてかなりの時間がかかり、やっと2時頃にご出発!
てんやわんやの騒ぎを見守っていた私も、やれやれ・・・の心境でした。

デザート用に持たせたのは、これです。
ココアとシナモン・ナツメグ・クローブなどのスパイスを混ぜ、ラムレーズン・チョコレートチップ・クルミも加えた、香り豊かでしっとりしたケーキ。


 ★レシピはこちら ⇒ スパイシーアップルソースケーキ

2週間前に既に島に行って来た義妹夫婦の報告によれば、泥棒が入り(!)色々直さなくてはいけない箇所はあるものの、決定的なダメージはないとのこと。
ひと通りの掃除も草刈りもしてきてくれたそうで、ああ有難いこと・・・
夫たちも、修理だけでなく釣りを楽しむ時間などもあればいいなと願っています。
(おみやげ、よろしく♪)


コロナについては、夫のテスト結果が陰性だったということは、行動を共にしている私も大丈夫と勝手に解釈しました。
先週後半は連日お付き合いの集まりごとで忙しかったけれど、久しぶりにネコのキキと一緒に静かにのんびりしようっと!

ミネソタでもデルタ株が暴れ始めているので、せっかくオープンになったカナダとの国境もいつまた閉じてしまうかわかりません。
ボートを引っ張って北を目指す車をたくさん見かけますけれど、これがずっと続くようにと祈っています。

デルタ株に対しては、この辺ではまだそれほどの危機感を持っている人は少ないようで、どこのレストランもバーも大賑わい。
季節柄、大勢でのピクニックなども頻繁に行われ、以前と同じようにぎゅ~っとハグするご挨拶も復活です。

手洗い?うがい?そんなもの、どこへ行った?という感じ。
ソーシャルディスタンスの概念も、すっかり消えています。

それに、ワクチン反対派の人までハグにはちゃっかり混ざっていて、アメリカ人は何を考えているのかよくわからない。
今でもハンドサニタイザーを使いまくっている私って、神経質な人に思われているかしら・・・

反対派の多い南部の州などでは医療崩壊も起こり始め、慌ててワクチンを接種する人が増えていると聞きます。
今から5、6週間は待たないと、接種完了扱いにはなりませんけれどね。

高確率で予防できるようになったのに、受けなかったためにコロナが重症化し、深く後悔しながら亡くなる方もいらっしゃる一方、ワクチンが引き金となって心疾患などで亡くなる方もいらっしゃる。
不信感を持つ方に、ワクチンを無理にすすめるわけにもいきません。
結局は、それぞれの運命ということになるのかな。。。

私たち夫婦は、ネガティブな情報はあまり入ってこなかった早い時期にワクチンを受けたため、接種後は安堵感しかありませんでした。
今の日本のように様々な情報が飛び交う状況だったら、迷って接種を躊躇していたかもしれません。

接種後に起こる副反応は大したことなかったけれど、数年後にどんな副作用が出てくるかわからないというのも確かに恐怖です。
5年後にみんな死ぬことになる・・・などという陰謀論もありますね。
それでも、特に私たち世代は親しい人たちのほとんどがワクチンを受けてしまった今、受けなかったことで将来少数派として生き残るのも寂しいだろうな・・・みたいな気持ちです。

ただし、これから未来の待っている若い世代については確かに心配ですよね。
子供たちについては、ワクチンを受けるか受けないかは親が決めることになるのでしょう。
各自が大変な決断を迫られる時代に生まれ合わせてしまったこと・・・
これもやはり運命なのかな。

将来の歴史の教科書に、今回のパンデミックがどのように表現されるのか、ちらっと覗いてみたいような気がします。


2021/08/16

暑くて全然雨が降らない今年の8月 / カウンティ・フェアとコンサート

日本各地での記録的な大雨による水害土砂災害のニュースに、胸が痛みます。
一方こちらミネソタ北部の町では、7月26日の夕方にひどい嵐が通り過ぎて以来、1滴も雨が降っていません。

いつもですと頻繁に芝刈りをしなくてはいけないのに、今年は芝が茶色くなってちっとも伸びず、歩くとカサコソ音がします。
まるで、秋に枯れ葉の上を歩いているみたい。

それに、毎日暑いこと!
気温30℃以上(今日は35℃!!)の日が続き、エアコンのお世話にならないと無理・・・
ミネソタでこんな8月は初めてです。


それでも先週は、カウンティ・フェアに行ってきました。
1週間ほど、遊園地のような乗り物や屋台が町にやってきます。
皆さんの力作の展示と品評会もあり、大人も子供も楽しめるのです。

いくつになっても、私は動物たちに会うのが一番楽しみ♪
ウサギ、ニワトリ、牛、馬、豚、羊、ヤギ、七面鳥にアヒル・・・
今年は、今までフェアで見たことのないラマにも会えました。


地元の子供たちが、動物を可愛がってちゃんと世話をしている様子を見るのも嬉しい♪


親戚の Terra が出品した数々の野菜や花が、たくさんのブルーリボンを獲得していたのは期待通りでした。
自宅の大きな畑で、めずらしい品種を含む様々な種類の野菜を育てています。


今年は自家製キムチにまで挑戦で、それをおすそ分けしてもらったばかりです。
こちら在住の韓国人が作ったものより美味しいほどで、びっくり!


そして土曜日には、1年半ぶりに大きなホールで、オーケストラのコンサートもありました。
昨年度は会場も団員も大幅縮小でしたが、細々と続けられだけでもラッキーでした。
でも今回は久しぶりにマスクなしでいつものステージに戻れ、みんなの笑顔が炸裂♪
客入りも思ったよりずっと良くて、まずはほっとした次第です。

ソプラノテナーの歌手を迎えて、ゴスペルやオペラ、ジャズ、映画音楽など盛り沢山。
(曲数が多くて、練習も結構大変でした)
夏のコンサートはいつも国歌から始まり、愛国精神に溢れた曲を織り交ぜます。

陽気で素晴らしい声量の歌手たちによって、コロナへの不安でみんなの気持ちが押しつぶされそうだった去年の辛さが吹き飛ばされるようでした。

Cole Girodat さん
Therese Kulas さん

特にフィナーレの "All I Ask of You" が圧巻でした!
映画「オペラ座の怪人」に登場する歌ですが、YouTube でその場面を観ると、お互いの愛を確認し合う若い二人に胸がきゅんとします。
それを陰からのぞいている「怪人」の姿が恐ろしく、また悲しげなのですが・・・




4月までのコンサートと違って、今回はお客様も団員もマスクなしでOKだったものの、コロナのデルタ株の感染者が急速に増えているのが心配です。
その上、さらに強力だと言われる南米由来のラムダ株が、アメリカでも出現し始めているそう。

これに対しては、せっかく接種したワクチンもあまり効果がないかもしれないというニュースも耳にしました。
また新しいワクチンを打たなければならないのかな?
どちらにしても、ファイザーやモデルナもブースターが必要となりそう。
コロナウイルスとの戦い方、何かが間違っているのかもしれません。

今シーズンのコンサートは、既に来年春までしっかりスケジュールが組まれています。
どうか、またキャンセルなんてことになりませんように。。。
ここ数ヶ月、マスクなしの気軽さを楽しんでいるアメリカ人には難しいかもしれませんが、再び着用し、手洗い・うがいの地道な努力を続けることが必要なのでしょうね。


♪8月14日 のプログラム♪

     The Star Spangled Banner  アメリカ国歌
     Armed Forces Salute (arr. Bob Lowden)
     You Raise Me Up (Brendan Graham)
     His Eye Is On The Sparrow (Emerson Eads)
     American Frontier (arr. Calvin Custer)
     Amazing Grace / Down by the Riverside (arr. John Darling)
     America the Beautiful (arr. Carmen Dragon)
     Stars and Stripes Forever 星条旗よ永遠なれ (John Philip Sousa)
     What's Up at the Symphony (arr. Jerry Brubaker)

       Intermission

     From La Boheme ラ・ボエーム (Giacomo Puccini)
      ”Che gelida manino" "Musetta's Waltz"
     Why Couldn't It Be Poor Little Me (Ted Unseth)
     From South Pacific 南太平洋 (Richard Rodgers)
      "Some Enchanted Evening" 魅惑の宵
     From The Sound of Music サウンド・オブ・ミュージック (Rodgers&Hammerstein)
      "The Sound of Music"
     From Music Man: 76 Trombones (Meredith Wilson)
     From Phantom of the Opera オペラ座の怪人 (Andrew Lloyd Webber)
      "All I Ask of You"

2021/08/11

ふわふわ&とろり~んな夏のデザート

蒸し暑さの続くミネソタです。
相変わらず、雨も降る気配なし・・・井戸が枯れやしないかと心配ですが、目の前が湖ですから、きっと大丈夫なのでしょう。

暑い夏には何と言っても、喉越しのよい冷たいデザートが欲しくなります。
最近作ったものをご紹介しますね~

まずは成城石井のオリジナルスイーツ、モーモーチャーチャー(もどき)♪
2年前にネットで見つけ、絶体食べるぞ!と心に誓いつつ一時帰国した時、さっそく飛びついたアジアンスイーツです。

コロナが落ち着いて帰国できるようになったら、ぜひまた食べたいなあと思っていたところ・・・

時々チェックしている marin さんブログ「Single kitchen で Sweets を」 に、彼女の研究したレシピが美しい写真と共に載っているではありませんか!

たくさんの工程にちょっとたじろいだものの、好奇心に勝てず試してみました。
市販の煮豆を使えば楽なのでしょうが、アメリカではこれも自分で作らなきゃ。

ココナッツプリン、カスタードソース、レッドビーンズの煮豆、さつまいもの甘露煮、白玉団子(白玉粉の代わりに、こちらでも手に入る餅粉使用)・・・
鍋もボウルもたくさん使って、キッチンが大変なことに!

本当は、塩豆が良いアクセントになっているスイーツです。
ブラックビーンズを使って手作りしてみようかなとも思いましたが、面倒になってこれは省略。


やたらと時間がかかったし、marin さんのモーモーチャーチャーのように美しくは仕上がりませんでしたが、あの懐かしい味がほぼ再現できて大満足。
煮豆などは苦手な夫にはトッピング省略で食べさせ、それでも美味しいと喜んでくれました。
トッピングなしでしたらずっと気楽に作れそうなので、再登場間違いなしです。


そして昨日は、久しぶりにいちごのババロアを作りました。
夫が、1パック99セントという大安売りのいちごを、調子に乗って3パックも買ってきたのでね。

レシピは、こちらを一部参考にさせていただきました。



生クリームもたっぷりで、カロリー高そう・・・
毎日1万歩を目標に歩いているので、まあいいかと言い訳しながらいただきま~す♪


東京オリンピックも終わってしまいましたね。
こちらではどうしてもアメリカ選手の活躍にばかりスポットが当たるので、日本選手についてはネットのニュースで知るばかりでした。
メダル獲得数が、とにかくすごくてびっくり!

日本の友人とのメールのやり取りで、「ホームグラウンドという事も関係あるのでしょうが、コロナ禍にもかかわらず開催される事になったオリンピックへの、日本選手団の並々ならぬ意志の強さみたいなものを感じました」という一文に遭遇。

本当にその通りだなと、何だか胸が熱くなってしまいました。
色々と外野が騒がしかった今回のオリンピックですが、主役は何と言っても選手たちなのですものね。

それに、ボランティアの皆さんの一貫した真摯で温かい態度が、海外からの選手団の心を打ったことも嬉しく思います。
8年前に「お・も・て・な・し」をアピールして勝ち取った東京オリンピック、その通りになったようです。

けれどもその一方で、コロナの新規感染者は今までになく増加・・・
ここミネソタでも、ワクチンを接種しているかいないかに関わらず、再びマスク着用が推奨(または義務付け)されています。

3年後にパリオリンピックが開催される頃には、どんな世界になっていることやら。
観客の大歓声に包まれる本来のオリンピックに戻っていますよう、心から祈ります。


2021/08/03

おすそ分けの野菜を使ったレシピ

我が家の野菜ガーデンは数年前から規模縮小で、今年はトマトバジルしか育てていません。
この夏はほとんど雨が降らず、芝も茶色くなっている状態・・・野菜にあまり水やりしなくてすむのは助かっています。

それでも、あちこちからおすそ分けの野菜が届く時期となりました。
野菜はでき始めるとどんどん収穫しなくてはなりませんから、皆さんせっせとばらまいてくださっている様子。有難いことです。


親戚から届いた巨大トマト!!
傷まないように、大切に運んでくれた心遣いが嬉しいな。


1個で600g以上というド迫力です!


家のバジルも元気に育ち、わさわさと込み合ってきたので少し摘み取りました。


モッツァレラチーズと共に、定番のカプレーゼを作って、いただきま~す♪
甘~いトマトに、摘みたてバジルの香りが最高!
エクストラバージンオリーブオイル、レモン汁、岩塩、ブラックペッパーだけのシンプルなレシピです。


友人のひとりからは、これまた巨大なきゅうりと、サマースクワッシュ(ズッキーニ)の一種 crookneck squash をいただきました。
皮がいぼ状で、細く曲がった首をもつ黄色いかぼちゃです。
何となくヒキガエルを思い出させるお肌ですな・・・

サマースクワッシュウインタースクワッシュについては、こちらの記事もどうぞ。
 ★ハロウィーンの残り物でかぼちゃプリン  (かぼちゃって英語でパンプキンじゃないの?)



いただいた中で一番大きなきゅうりは、長さが38cmもありました!
アメリカのきゅうりって、日本のと違ってあまりシャキシャキしていないことが多いのですが、採れたてのものは歯ごたえがあって本当においしいです。

皮は硬くて歯触りが良くないので全部むいて、中の種も取ってからいただきます。
緑色がないと、食卓の華やかさに貢献しないのが残念。
日本のきゅうりとは別物だと思ったほうが良いようです。


これは、ゴマ油大さじ1・醤油と酢各大さじ2・砂糖小さじ2・ラー油少々を合わせてしばらく漬け込み、中華風に。

スクワッシュ(大きいほうの半分だけ使いました)の皮はそのままで、中の種は除いて8mm位の薄切りに。
同じぐらいの大きさに薄切りにして、レンジでチンして少し柔らかくしたポテト2個と共に、オリーブオイルで炒めて塩コショウしました。
スクワッシュが両面こんがりし始めたら、それで十分。あまり炒めすぎないほうがいいです。

これを、しょうゆ大さじ1.5・オリーブオイル大さじ1・バルサミコ酢小さじ2を混ぜたものにしばらく漬けてマリネ。
チャイブ(これも隣人からのおすそ分け)を、小口切りにして振りかけて出来上がり!

たまには庭で食べようかということになり、夕食は湖のすぐ前にあるキャビンのデックで♪
カプレーゼは前日の残り物なので、少しだけになってしまいましたが。。。
一番手前が、サマースクワッシュとポテトのマリネです。


スナップえんどう&エッグサラダ、チキンのバジル風味ソテーも加えて、豪華版よ~
後片付けを少しでも楽にするために、紙皿だけど(笑)
カクテル片手にルーン Loon など水鳥の声を楽しみながら、たまにはのんびりとね。


やっとほとんど気にならなくなったものの、カナダで続発したひどい山火事の影響でここ数週間は空気がよどみ、煙臭さも残っていました。
長いことウォーキングすると咳込んでしまうほど・・・これじゃ、かえって体に悪そうだな。

記録的な熱波に続く高温と乾燥が、火事の原因だった様子。
洪水に見舞われて大被害の国々もあるというのに、どうしてこう両極端なのでしょうね。
コロナがやっと落ち着いてきたと思ったら、今度は自然災害で、試練の夏です。。。

庭の片隅で、ひっそりと秋が始まっているのを発見。


当分は気温の高い日が続きそうですが、ミネソタの夏の短さを痛感します。
あまりに乾燥しているので、今年は紅葉も色あせたりして?
人間だけでなく、他の動植物のためにも早く雨が降って大地が潤いますように・・・