じゃがいもと玉ねぎの隣りに、バターカップスクワッシュ Buttercup squash という、日本のかぼちゃに似た野菜の苗を初めて植えてみました。
成功すれば、こんなのが出来るはずでした。
花がたくさん咲いて、ワ~イワ~イと楽しみにしていましたが、一向に実がつかない。
あれれ?
野菜作りの大先輩に、話を聞いてみました。
すると・・・
スクワッシュやきゅうり、ズッキーニなどは雌雄異花同株・・・つまりひとつの株に、めしべを持つ雌花 female flower と、花粉をつけたおしべを持つ雄花 male flower が両方咲くのですね。
こんな基本的なことも知らなかった!
雌花のめしべが、色っぽく(?)濡れた感じで花粉がつきやすい期間は限られています。
雄花もたくましそうな印象ではなく、すぐに萎えてしまう・・・もっと頑張れよ~
受粉のタイミングって、結構むずかしいみたい。
しかも、同じ株の雄花と雌花同士では受粉できないのですって。
近親相姦みたいなものですものね。
野菜の世界でも、それはモラルに反することなのでしょう。。。
雄花は数多く咲くのに、根元がぷっくりふくれた雌花はたま~にしか咲かない。
人間の男女がもしこんな比率だったらと考えると、恐ろしくなります。
たくさんの株を育てる農家でしたら、スクワッシュのお花ちゃんたちにとって、合コンやお見合いのチャンスもいっぱいで、婚活の成果が見込めます。
でも家庭菜園で育った子たちには、出会いのチャンスがなかなかありません。
我が家ではたった2株しか植えなかったので、雌花が咲いた朝に、隣りの株の雄花はゼロだったことが多かったのでしょう。
受粉に成功しないと、せっかくの子房もそのまま茶色く干からびてしまいます。
スクワッシュの雌花 |
スクワッシュの雄花 |
めでたく婚活 → 結婚(?)が成立すると、さっそくご懐妊・・・根元がふくれてきて、縞模様がくっきりしてきます。
受粉を、仲人さんである虫任せにしていたので、今年実ができたのは1個だけ。
それも、なかなか大きくならないなあ。。。
来年はもっとたくさんの株を植え、おせっかいして人工受粉に挑戦してみようっと!
羽や筆の穂先に、その日の朝に咲いた雄花の花粉をたっぷりつけ、めしべを優しくそっと愛撫してやると喜ぶのですって。
でも、人間様のお仲人はやめておきます。