先週の木曜はとんでもない大雪となり、学校も休校、日曜のコンサートのためのリハーサルもキャンセルとなってしまいました。
娘の赤ちゃんは、もういつ生まれてもおかしくない状態だと聞いていましたが、こんな天候では手伝いにも行けないね~と心配していた私たち・・・
その翌日の金曜も雪だったものの、だいぶ小降りになりました。
昼過ぎに、娘から「破水してしまったので、今から入院する」との電話!
婿殿も病院で娘につきっきりとなるため、私たちは留守宅のワンコたちの世話を頼まれていました。
大急ぎで荷造りし、フリーザーに保管しておいた作りおきの食品その他をクーラーボックスに。
家のニャンコはワンコと違って2泊までなら何とかOKですが、何かあってそれ以上になる場合は、近所の友人に時々様子を見るよう頼みました。
一緒に出かけて夫は2泊だけで自宅に戻り、私は娘の家にしばらく残って色々と手伝う予定でした。
コンサートには出演できなくなってしまったので、楽譜をオーケストラ仲間に返しに行ったり、指揮者や実行委員の皆さんにも連絡を取ったり、大忙し。。。
車を飛ばすこと4時間で、夜の9時前に娘たちの家に到着。
まずは、ワンコたちを庭へ。
私たちの顔を見ると、リードなしの楽しい長い散歩だ!!と思うらしく、ウキウキした様子・・・
ごめんね、都会ではそうはいかないのよ。
赤ちゃん部屋は、もう準備万端!
クマのプーさんは私たち夫婦の友人の手作りで、娘が生まれた時にも同じものをプレゼントしてくれました。
破水してしまった娘ですが、その日は陣痛が始まらず。私が息子を産んだ時と全く同じ状況でした。
息子の時は自然に陣痛が始まるのを待ったため、翌日は病院のベッドでゆっくり雑誌を読んだりして過ごし、生まれたのは2日後だったのですが・・・
娘はその晩、さっそく陣痛促進剤を処置されたそう。
それでも、なかなか本来の陣痛につながらず、翌日は「きたっ!」と思うと次第に弱くなってしまうことがくり返された様子。
翌日の夕方、「いよいよ始まったようで、頑張っていきんでいる」と婿殿から連絡があり、まだかまだかと待っていたのですが、また陣痛が弱まってしまったので休憩するとのこと。
アメリカでは硬膜外麻酔で陣痛をやわらげるケースがほとんどで、娘も当然のようにそれを選択しましたが、それでも想像以上の痛みだったようです。
日本では「お腹を痛めてこそ我が子が可愛いと思える」みたいな思想があって、無痛分娩は今でもあまり普及していないようですね。
私が子供を産んだ頃は、そんな選択肢さえ全くなかったような気がします。
でも、出産翌日にはさっさと病院から追い出されてしまうアメリカと違って、日本では1週間近く入院していられるので、その点は楽ですね。
真夜中過ぎ、赤ちゃんがなかなか出てこないので帝王切開 C[Cesarian]-section に切り替えるとの連絡。
実は二人の義妹も姪も、それぞれ帝王切開を2度経験しているので、そういう家系なのかしら。。。
アメリカでは医療訴訟が多いため、少しでもリスクが予想されると帝王切開にしてしまうという話も聞いています。
とても心配していましたが、やっと無事に生まれ、母子ともに問題なしとの連絡が午前2時ちょっと前に入ってほっとした次第です。
すぐに送られてきた写真を見たら、娘が生まれた時とあまりにもそっくりで笑ってしまいました。
翌日、夫と共にさっそく病院へ。
IDとなる運転免許証を見せ、顔写真も撮られ、ドアを開ける時はこれがないと入れません!と証明書を渡されました。
セキュリティについてはかなり厳しいそう。赤ちゃんが盗まれたりしたら大変ですからね。
でも、新生児に会うのだからマスクが必要と勝手に信じて持っていったのに、別にしなくていいと言われて拍子抜けでした。
アメリカではもう、コロナ騒ぎはすっかり終わっちゃったのだなと改めて感じました。
広々とした個室には、婿殿がずっとついていられるようソファーベッドやシャワールーム付き。
娘のベッドの横に、生まれたばかりの私たちの初孫が穏やかな表情で眠っていました。
何て可愛らしいのでしょう・・・
ナースの許可を得て、私たちもさっそく抱っこさせてもらいました。
娘が一番大変だったけれど、なかなか出てこられなかった赤ちゃんも大変だったよね~
生まれてまだ半日だったのに、目を開けて辺りを見回したり、にこっとしたり、何だかしっかりした赤ちゃんだと感じたのは、さっそくの「ババ馬鹿」発動かしら?
私が初めて撮った写真がこちら。
私が日本で子供を産んだ時は、赤ちゃんは授乳の時だけ連れてこられましたが、アメリカでは母子同室が基本だそう。
娘はすっかり母の顔になり、恐る恐る赤ちゃんを抱っこした婿殿も、ちゃんと父の顔に変身していました。
ほんの7ヶ月前はお魚みたいな様子だったのに、ちゃんと人間になってお腹から出てくるとは、まさにミラクルですね。
幸せを運んで来てくれて、ありがとう!
あなたがこれから育つ世界が、平和でありますように・・・
余談ですが、孫娘のミドルネームは日本名の「ユキ」だそう。
だから、季節外れの大雪を招いちゃったのかしら。。。
帝王切開ではさすがに入院期間が長くなるので(それでも3、4日とのこと)、私たちは一度自宅に戻りました。
週末に、また改めて手伝いに出かける予定です。