おまけのページ

2022/05/30

3年ぶりの日本、帰国にひと苦労・・・

3年ぶりに戻った日本で、毎日を楽しんでいます。
やはり、お食事の美味しいこと♪
紫陽花などの花も、あちらこちらできれいですね。

帰国に関しては今までにない大変さがありましたが、91歳となった母が元気なうちに会えて良かった!
今回は時間も限られ、一部の友人たちにしか会えないのが残念ですけれど、できるだけ母と妹との時間を大切にしたいと願っています。

6月1日から、1日当たりの入国者数の上限は2万人(これまでの2倍)となり、6月10日からは、いよいよ外国人観光客の受け入れ再開だそう。
空港での検疫措置も、「大幅に緩和」ですって!

これからは、海外在留邦人の帰国ラッシュとなるのかな?
航空券をゲットするのも、かなり大変になるのかもしれません。

私は、煩雑な手続きを経て帰国する、最後のほうのひとりだったのでしょう。
本当に面倒でしたけれど、羽田に向かう飛行機は半数しか席が埋まっていなくて、とても楽でした。
トイレの時、普通は隣りの人に席を立ってもらったり、こちらが立たなくてはならなかったりで、お互いに申し訳なく感じてしまいます。
それがないだけでも、かなりリラックスできたと思います。


6月からは必要なくなるのかもしれませんが、「大変だった思い出」として、検疫についてここに書き残しておきますね。

まずは、MySOS というアプリを、前もってスマホにインストールしなければなりませんでした。
初めは背景が赤色なのですが、色々な情報(便名や座席、3回のワクチン接種証明書の写真を含む)を入れるに従って黄色に変わります。
出発前にコロナのPCR検査を受けて検査証明書をいただき、その写真をアップして審査に通ると、最終的には緑色となります。

画像は「シンエイトラベル株式会社」のサイトより

この「ファストトラック」(入国時の検疫手続の一部の事前登録)を、日本到着予定時刻の6時間前までに行う必要がありました。
スマホを持っていなければアウトですし、写真をアップする方法も、慣れていなければ頭の中が???となるでしょう。

検査証明書も、日本政府発行のものをプリントアウトして、検査を受けるクリニックなどに提出し、記入漏れのないよう注意してもらわなければなりません。

コロナのPCR検査は、出国前72時間以内とのことですから、月曜の夕方の便で出発だった私はその日の午前中に受けました。
「万が一陽性で飛行機に乗れなくなったら、皆さんに笑われてしまう」と、ちょっとドキドキでした。

アメリカでは、もう機内でもマスク着用の義務はありません。
私たちの住む町からミネアポリスまでの機内では、私以外にマスクをしていたのはひとりだけ。
機内で使うようにと夫から渡されていた3M社のN95マスクは、あまりに大げさすぎるので、そっと隠して普通の不織布マスクにしましたが・・・


その日の夜ミネアポリスに到着し、空港からシャトルバスでホテルに向かい、そこで1泊。
ほとんど寝る暇もなく、翌朝3:30のバスでまた空港に戻りました。
そんなに早い時間でも、国際便のチェックインは既に長蛇の列でした。
このカウンターでも、検査結果証明書の実物を見せるように言われたと思います。

セキュリティチェックも無事に終わって、やれやれ・・・
コーヒーとフルーツで軽く腹ごしらえをしてから、シアトル行きの便に乗りました。
これは満席で、乗客のマスク使用率は1/3位だったかな?

ミネソタとは2時間の時差があり、シアトルの空港で、コーヒーとベーグルでゆっくりと2回目の朝ご飯。
羽田行きの飛行機の搭乗前に、例の MySOS というアプリの背景が緑色になっているのを係員に見せ、搭乗券にグリーンのテープを貼ってもらいました。
これでやっと搭乗が許されるという印です。

この便では、3/4以上の乗客が食事の時以外はずっとマスクをしていました。
やはり日本人が多かったからでしょうね。
11時間近い飛行時間は、年と共にきつくなってきます。
両隣りが空席でしたから、精神的にはだいぶ楽でしたけれど。

その日はすでに2回も朝食を食べていたのに、飛行機に乗ってすぐに出た食事も、なぜか breakfast の名目・・・3回目の朝ご飯?
そして、羽田に到着する前の食事も breakfast でした。
朝ご飯ばかり続けて4回もいただいたのは、人生初だな。

羽田空港に近づくと、乗客全員がマスクの着用を求められました。
やっと、日本の陸地が見えてきた!
コロナ騒ぎの真っ最中には、一体いつになったら帰国できるのだろうと不安でしたから、今までよりさらに感慨深かったです。


そしていよいよ、悪名高き「検疫」手続きです。
パソコンも入った重たい手荷物を肩に、何ヶ所もあるチェックポイントを行ったり来たりで、数千歩は歩かされた感じ・・・

例の MySOS はもちろん、スマホの位置情報がちゃんと働いているかなども、チェックされました。
これは、ワクチン接種が規定回数済んでいない場合などに、待機期間中は指定場所から動いてはいけないからです。
入国者健康確認センタービデオ通話を行い、現在地を確認するのだそう!
やらずに済んで、本当に良かったです。

コロナの検査を羽田空港でも受けたのですが、「黒いラインまで唾液を入れてください」と言われても、唾液なんてそんなに出るものではありません。
「泡だらけなので、もっと入れてください」と言われている方も・・・

壁に、梅干しレモンの写真を貼っておいて欲しかったわ。
・・・と思っていたら、関空の検疫所では本当に貼ってあるそう!
ずい分ご親切だこと。
画像は読売新聞オンラインより

また別室でしばらく待たされ、電光掲示板に検査結果が出た人の番号が順に表示されます。
幸い私は10番目以内に表示され、早めに解放されました!

入国手続きをし、スーツケースを受け取り、税関を通ると、やっと自由の身となりました♪
着陸後、1時間半位かかったかな?
数ヶ月前と違って、空港近くのホテル内にしばらく監禁(笑)されることもなくなり、家族の迎えの車に頼ることなく、公共交通機関を利用できるようになったのは有難いです。

スーツケースの宅配の手続きをしてから、電車を乗り継いで実家に戻りました。
3年ぶりに使う PASMO も、まだ生きていて良かった~
100%の人がマスク姿で乗っている電車は、やはり異様に感じましたけれど、慣れるしかありません。

他にも色々な面で「浦島たろ子」となっていますが、コロナ騒ぎを経ての3年ぶりだから仕方がないよね。
それについては、また書きますね。


【後記】

在シカゴ日本国総領事館より、メールが届きました。
6月1日以降、米国から入国する際は、ワクチン接種の有無に関係なく、入国時検査、入国後の自宅等待機が不要となるそうです。
ただし、引き続き、出国前72時間以内の検査(陰性)証明書及び質問票の提出は必要とのこと。
予想通り、2週間の違いでずい分楽になりましたね・・・

2022/05/20

今シーズン最後のコンサート / 氷の津波に襲われる

今シーズン最後のコンサートが、日曜日に行われました。
3月のコンサートも難曲の「シェヘラザード」でしたが、終わってほっとする暇もなく、5月のコンサートに向けての自宅練習を翌日から始めたのでした。

コンサート最初の曲、ベートーヴェン「エグモント」序曲は、若き指揮者の卵にとってのステージデビュー曲となりました。
私たちの専任指揮者の知り合いで、金曜日に初めてリハーサルで合わせた時から、彼は興奮状態!
最初に合わせた後、「ああ、気持ち良かった~♪」と晴れ晴れした表情でした。

2曲目は、マックス・ブルッフ Max Bruch「ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調」
ソリストは、3月のコンサートの「シェヘラザード」でも、各楽章の冒頭に出てくる美しいヴァイオリンのソロパートを担当した、Timothy Pinkerton 君。


まだ17歳の彼、将来は世界的に活躍するヴァイオリニストになるかも・・・ということで、私を含めておばちゃんたちは、こぞって彼とのツーショットを写真に残してもらいました♪

家では40羽ものを飼っていて、何とパイ作りも得意だそう!
YouTube を観ながら研究を重ねたのだそうです。
ヴァイオリンが上手なだけでなく、リーダーシップにも優れ、性格も本当にいい子です。
彼のファンクラブもあるようで、コンサートでは盛大なる声援を受けていました。

彼はまだ小学生の頃にオケに入団しましたが、指揮者からすぐに才能を認められ、数年後にはセカンドヴァイオリンのトップに任命されました。
その頃はまだ背が低くて、後ろの列の奏者から「よく見えない」と苦笑されたことも(笑)
今では、すらりと長身に成長しましたけれどね。

この曲は2014年にも演奏したことがあり、その時にブログに詳しく書いてありますので、こちらも読んでね。
 ⇒ 40代の楽しく悲しい思い出 




後半で演奏したブラームス「交響曲第4番」は、もしかしたら今まで演奏した曲の中で一番難しかったかも・・・
日本で所属していたオーケストラでも定期演奏会の候補曲に挙がったことがあり、みんなで何度か弾いてみたもののあきらめたという前歴のある曲です。
(その後私がミネソタに移住してから、若い団員も増え、リベンジを果たしたようです)

全楽章通して40~45分位の曲で、かなりの集中力が常に必要。
ヴァイオリンの指使い、ポジション、弓のどの辺を使うのか、強弱、リズム、音色・・・注意するべきことがありすぎて、身体的にも精神的にへとへとになります。



この曲の第1楽章、切ない雰囲気の冒頭のメロディーが、「替え歌」で「トーロ~~、イーカ~~、ウーニ~~、アージ~~」などと寿司ネタにされたのを聞いたことがあります。
他にチャイコフスキー交響曲第5番、大変美しい第2楽章の冒頭は「♪だめよだ~め~、そこはだ~め~♪」ですって。
そうしか聞こえなくなって、罪作りですこと・・・

話がずれましたが、この曲は私だけでなく皆さんかなり苦労し、毎日猛練習しないと間に合わなかったと言っていました。
テンポの速い第3楽章は、なかなか指が回らず特に大変でした。

でも第3楽章だけは、まだクラシック音楽にはそれほど興味がなかった学生の頃からよく知っていたのです。
その頃大好きだったイギリスのプログレッシブロックグループ、YES「こわれもの (Fragile )に入っていて、何度も聴いていましたからね~
懐かしいなあ・・・




このコンサートが終わった後、シーズン終了のお疲れさま会が、近くのレストランで行われました。

ミネソタに移住してすぐに入ったこのオーケストラ、11年目となる今シーズンが今までで一番大変だったかも。
指揮者、団員とその家族、実行委員会の方々が集まって、心の底からの「お疲れ様」を言い合いました。

来シーズンのスケジュールも発表になり、いつか演奏したいと夢見ていたラヴェルピアノコンチェルトがプログラムに入っていて感激♪
これからの1年間、また元気でいなくちゃ。


実は今、3年ぶりに日本に里帰り中です。
コンサート翌日に出発という強行スケジュールで、まだコロナに関する制約が厳しい日本への帰国は、色々と大変でした。
これについては、また次回に改めて書きますね!


♪5月15日のコンサートプログラム♪

     Overture to Egmont Op. 84 「エグモント」序曲  (Ludwig van Beethoven)

     Concerto No.1 in G minor for Violoncello and Orchestra, Op. 26
      「ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調」 (Max Bruch)
       Ⅰ. Vorspiel: Allegro moderato
       Ⅱ. Adagio
       Ⅲ. Finale: Allegro energico

           Intermission
       
     Symphony No. 4 in E minor, Op. 98 「交響曲第4番ホ短調」 (Johannes Brahms)
       Ⅰ. Allegro non troppo
       Ⅱ. Andante moderato
       Ⅲ. Allegro giocoso
       Ⅳ. Allegrett grazioso - Un poco piu presto


おまけ お疲れさま会が行われたのは、湖に面した感じの良いレストラン。
     キャビンも併設されているのですが、そこで悲劇が!

     コンサートの約1週間前の、5月7日のことでした。
     解けてきていた湖の氷を強風がすごい勢いで運び、キャビンの一部を壊してしまいました。
     あっという間の出来事で、まるで氷の津波みたいだったようです。
     自然の力の恐ろしさを、改めて思い知らされました。


     規模は全然違うものの、家の前の湖でも、一部がこのようにになっていました。
     こんなのは初めてです。
     この翌日には氷が全面解けて、急に季節がすっかり変わったことにもびっくりでした。



2022/05/09

娘のブライダル・シャワー / コロナの自宅用検査キット

ミネアポリス近郊に住む姪が、6月末に結婚式を控えた娘のために、Bridal shower ブライダル・シャワーを企画してくれ、週末に行ってきました。
日本にはない習慣ですが、花嫁となる人と親しい人々が集まってお祝いする会のことです。
参加者は、普通は女性に限られます。

花婿となる人のためには、Bachelor’s Party バチェラ-ズ・パーティー という男性だけが集まるハチャメチャになりがちなイベントがあり、娘の婚約者は別の場所でこちらに参加。
多分、飲みまくっていたと思います。

義妹2人と甥の奥さんの4人で同乗し、片道4時間半位の道のりでした。
いつもは賑やかすぎる男性陣が一緒ですが、初めての(お上品な?)女子会にみんなワクワク。
車中でも、楽しいガールズトークが続きました。

ミネソタ北部の私たちの町でも、先週から突然になり、急に芝などの緑色が濃くなってきています。
南下するにつれ、さらにそれが顕著となり、木々の新緑が目に新鮮に映りました。
ああ、やっとミネソタの長い冬が終わったのだな~

湖に面した姪の家を訪れるのは、数年ぶり。迷子になるほど広くて、何人でも泊まれる感じの家です。
久しぶりに会う4人の子供たちは、皆私よりはるかに背が高くなり、すっかり大人っぽくなっていてびっくり。
コロナで会えなかった月日の長さを、改めて感じました。

パーティールームとなる1階の部屋は、姪と彼女のお嬢さんによって飾り付け済み。
これは、参加者全員へのギフトですって。


他の2人の姪たちも到着し、最後に主役の娘が登場!
カンカン照りの素晴らしい天気でしたので、外のテーブルでカクテルを飲んでいたら、日焼けしてしまった・・・

姪がみんなにプレゼントしてくれたのは、ショットグラスミニチュアボトル
そして、半裸の男たちの小さなフィギュアに爆笑♪
ショットグラスには、娘とフィアンセのイニシャル(2人のイニシャルは、偶然全く同じです)と、結婚式の日付が入っています。


みんなで一気飲みしてから、フィギュアで遊んだ♪
私のフレディ君はマッチョ系だけど、そうでもないのも多い。



ご主人と息子さんのひとりは「黒子」に徹して、見えない所で色々手伝ってくれ、せっせと料理などを用意してくれた後は、家のどこかに引っ込んでいました。


デザートのアイスクリームケーキも、うっとりするほどおいしかった~


夕食の後は、室内に戻ってギフトをオープン。
娘のリクエストを聞いてくれたようで、保存容器など実用的なものが揃って良かったです。


お酒が回ってきたところで、夜は3世代でゲームに興じました。
Cards against humanity という、頻繁に下ネタも出てくるゲームで、真面目な方々からは眉をひそめられそう。

「親」となった人が「お題」となるカードを引いてそれを読み上げ、他の人たちは手持ちの7枚のカードの中から「答」として一番笑えそう、または不謹慎と思われるカードを選んで「親」に渡します。
「親」はそれをシャッフルしてから全員分の「答」を読み上げ、自分がベストアンサーだと思ったものを選びます。
その「答」を出した人が勝ちで、「お題」のカードを親から受け取ります。
2回目は、隣りの人が「親」となり、次々と何周かします。
ゲームの最後に、一番たくさんカードを持っている人が優勝です。

英語の不謹慎ワードもいつの間にか結構マスターし、何とかついていって、勝利カードをゲットした回もあった自分を誇らしく思います(笑)
多分、とんちんかんな答を出した回もあったはずですが・・・


高校生のお嬢さんも参加で、「いいのかい・・・?」という感じ。
みんな、涙が出るほどの大爆笑の連続でした。

翌日(昨日)の朝は、ブランチの後に片付けをして帰路につきました。
ちょうど母の日でしたので、義妹たちと私はそれぞれの娘たちからのプレゼントもゲット♪
姪の家では、私たちが帰った後に、今度はご主人サイドの親族が集まって母の日を祝うとのこと。
偉すぎる・・・


日本でも、連休後にコロナの新規感染者数が少し増えてしまったかな?
アメリカでも、最近じわじわと増加傾向にあるようです。

万一のことを考えて、コロナの検査をしてから来て欲しいと姪に頼まれていたため、今回は全員「陰性」を確認してからの集まりでした。
ですから、パンデミック中は厳禁だったハグキスも、遠慮なくできて良かったです。

私も、ブライダル・シャワーの前日に自宅用の検査キットを使用しました。
オミクロンが猛威を奮っていた頃に、国から無料で4セット配られたものです。

初めて試したので、ちょっとドキドキ。
使い方は簡単で、両方の鼻の穴を付属の綿棒状のもので自分でぬぐい、試薬に浸し、それを「テストカード」と呼ばれるものに3滴垂らします。


その液がじわじわと染みていき、15分待っても線が1本だけしか現れなければ陰性、2本出たら陽性という結果だそう。
リトマス試験紙を使った理科の実験を思い出し、ちょっと懐かしく感じました。

結果は「陰性」で、ひと安心。
PCR検査ほどの精密さはなく、検査結果は公的には認められないようですが、持っていれば安心な検査キットです。


写真を姪に送ったところ、「妊娠検査の結果が陰性だった時と同じ位、めでたいわ」と、実に彼女らしい返信が(笑)
主役の娘がもし「陽性」だったら、かなりがっかりでしたが、無事で何よりでした。


最近色々と身近で悲しい出来事も起こっているため、「大切な人と共有する時間を、いつも心の底から深く味わおう」と決めています。
一番近い存在なのに、後回しになりがちな家族との時間を、特に意識して・・・
「そばにいるのが当たり前、いつでも話せる」と思っているうちに、そうではなくなってしまうこともありますので。