大人気のアメフトのシーズン中で、テレビの放映時間と重なるにも関わらず、たくさんのお客様でした。
1曲目は、以前オーケストラの団員だった Max Wolpert さん作曲の、"The Man Whose Gloves were on the Wrong Hands."
少し早いけれど、ハロウィーンに似合いそうな不思議な雰囲気の曲です。
作曲した Max さんが子供の頃に大好きだった、ちょっと恐ろしい絵本がモチーフなのですって。
背が高くて痩せた男の人が登場するのですが、とてもきちんとした身なりなのに、彼の手袋だけはなぜか左右反対でしかも裏返しだったそう。
(私たちの指揮者も背が高くて細め。左右反対の手袋をして登場で、ウケました。)
大きな古い家で、真夜中に家じゅうの時計が好き勝手に時報を鳴らし始め・・・
そんな不気味さがよく表現された音楽でした。
ヴァイオリンの最後の17小節は、ピチカートで弾く4音が指定され「この順番である限りリズムは各自お好きに、最後は消えるように」というアバウトな指示。
こんなのは初めてだな。。。
次のドヴォルザークのチェロコンチェルトは、チェリストの Anthony Arnone さんと共に。
ホノルル生まれで、現在はアイオワ州にある音楽大学の教授だそうです。
彼が以前別のオーケストラとこの曲を弾いた時には、当日マラソン大会に出場してからだったそう!
あり得ない・・・!
娘が去年マラソンを完走した後は、すっかりヨレヨレで食欲もなく、ひたすら寝てたけど。。。
Anthony さんによれば、走ることと楽器を演奏することには、色々と共通点があるそう。
良い日もあれば調子の出ない日もあり、「自分はどうしてこんなことをやっているのだろう」と疑問を感じることもあるとのこと。
でも、トレーニングを積んでマラソンに挑み、最後の力を振り絞ってゴールに達する時と、長時間練習して本番に臨み、難しい曲を終わりまで見事に弾きこなして拍手喝采を浴びる時、共通した最高の喜びを得られるのがわかっているから頑張れるのでしょうね。
今回のコンサート当日の朝も、近くの湖の周りをたっぷりと走ったそう!
演奏も本当に素晴らしく、低音からかなりの高音まで艶のあるチェロを聴かせてくださいました。
ドヴォルザークのチェロコンチェルトは、色々な作曲家のチェロコンの中で最も人気のある曲なのでは?
私にとっても、一番のお気に入りです。
2013年に、このオーケストラでも演奏したことがあります。
その時のブログ記事 ⇒ ドヴォルザークはドヴォジャーク?
実はファーストヴァイオリンは、やたらと休みが多いのです。
普段は仕事量の多いパートですが、めずらしくあまり働かずにすみます。。。
特にメロディーの美しい第2楽章は、うっとりと聴けてラッキー!
前にも載せたけれど、またしつこく動画を貼っておこうかな。
休憩後のベートーヴェンの交響曲第7番も、前回の記事に書いたように私は演奏4回目。
ですから、今回は余裕だわね!と軽く構えていました。
ところが、リハーサルでは割とゆっくりめだった第1楽章が、本番は速かったこと!
後から聞いたら、他の団員の皆さんも「ええっ、嘘でしょ。。。」と必死だったようです。
第2楽章はゆっくりですが、第3楽章も第4楽章もかなり速い曲なので、ステージの上で汗びっしょりになりました。
コンサート終了後、指揮者から「余裕がありそうだったので少しテンポを上げましたが、皆さんよくついてきてくれました」とお礼メールが。
それこそマラソンを完走した気分で、へとへと・・・でも気分良かったです。
9月は何だかんだと忙しかったので、10月はもう少しゆっくりできるといいな。
紅葉が進み、湖も林の中も夢の世界ですもの。(*´∀`*)
ウォーキングが楽しい~♪ 今日も1万歩以上歩きました。
家の真ん前の湖で、白鳥のファミリーを発見。
子供6羽は親鳥と違ってまだグレーだけれど、体の大きさはかなり近づいてきています。
そろそろ渡りの準備なのかな?
この音には、何年経っても慣れません。。。
♪9月29日のコンサートプログラム♪
The Man Whose Gloves Were on the Wrong Hands (Max Wolpert)
Concerto for Violoncello and Orchestra in B minor, Op. 104 (Antonín Dvořák)
Ⅰ. Allegro
Ⅱ. Adagio, ma non troppo
Ⅲ. Finale: Allegro moderato - Andante- Allegro vivo
Intermission
Ⅰ. Poco sostetuto - Vivace
Ⅱ. Allegretto
Ⅲ. Presto - Assai meno presto
Ⅳ. Allegro con brio
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