日本では、12月26日にはクリスマスの飾りが魔法のように全て消え去り、一気にお正月ムードですよね。
でもアメリカでは、26日以降もしばらくの間はほとんどそのまま・・・
お正月には特別なことをしないので、年明けまでずっとクリスマスホリデー気分が続くのです。
我が家でも、アメリカに住み始めてからは、お正月前にツリーなどを片付けたことはありません。
夫が自分で切ってくるツリーは、クリスマスを過ぎてもまだまだ元気なので、処分するのはかわいそうですしね。
その他にも、クリスマスについては色々な点がアメリカと日本では違います。
恋人と共に24日のクリスマスイブを過ごすことが一大イベントであるのが、日本。
一方アメリカでは、家族や親戚、親しい友人が集まりクリスマスは日本のお正月のような感じです。
今年は日曜日と重なってしまいましたが、クリスマスは祝日でお休みですしね。
家族と離れて暮らす大学生も、休みには親元に戻ってくることが多いです。
社会人も長めの休暇を取り、泊りがけで家族との時間を過ごすことはめずらしくありません。
まずはお父さんの親戚、次はお母さんの親戚と共に・・・というふうに、日にちをずらして食事を共にする場合もありますが、普通はクリスマス当日の25日に集まるのが最優先となります。
クリスマスをひとりぼっちで過ごす人がいないよう、アメリカのほうが周りの人々が気遣い、声をかけて招待することが多いように感じます。 (都会では、また違うのかもしれませんが)
日本では、「クリぼっち」 用の食品やサービスも充実してきているみたいですけれどね。
そもそも クリスマスは、イエス・キリストの降誕をお祝いする日。
この大切なことを忘れてはいけません。 大勢で集まってどんちゃん騒ぎするのが目的ではないのです。
救い主の降臨に感謝し、食前には神への祈りを捧げます。
国民の大半がクリスチャンであるアメリカでは、教会のクリスマス礼拝に参加する方も多いです。
カトリックの場合、24日のイブの夜にミサが行われます。
日本のクリスマスには、ほとんど宗教色が感じられませんね。
大らかに何でも取り入れ、イベントにしてしまうのが日本の良いところとも言えますが、一体何をお祝いしているのやら (笑)
さて遅ればせながら、今年のクリスマスディナーの記録を残しておこうと思います。
前回書いた通り、今年は夫と娘・夫の親友の4人だけでした。
ですから、準備も片付けもいつもよりは楽ちん♪
最初はオードブル。
シュリンプカクテル、スモークサーモン、酢漬けのへリング、チーズなどです。
このクリスマスツリー柄のお皿、気に入っています。
高価ではありませんが、子供たちが幼かった頃からの思い出がたくさん詰まったものなのです♪
グルーヴァイン (グリューヴァイン、グリューワインなど色々な表記あり) Glühwein と呼ばれる、スパイスの効いた甘いホットワインは、身も心も温まります。
写真にありませんが、次にムール貝 mussel もいただいたので、お腹がいっぱいになってしばらく休憩。。。
4人で童心に返り、ゲームをして楽しみました。
それからいよいよディナーです!
チキンが主流の日本のクリスマスと違い、アメリカではビーフ、ターキーやハムが多いかな?
KFC (ケンタッキーフライドチキン) のフライドチキンで済ませるなんて、こちらでは聞いたことがありません。
チキンでしたら、ターキーと同じようにオーブンで丸ごとローストですね。
ターキーは約1ヶ月前のサンクスギビングでも食べることが多いので、飽きたらそれ以外のものを選びます。
今年我が家では、夫が焼いてくれたローストビーフがメイン。 柔らかい肉でおいしかった~
ホースラディッシュの効いたソースも用意してくれましたが、娘と私はそれに醤油も少し加えて・・・
やっぱりこれでなくちゃね!
ほとんど定番となった、クリスマスリースに似せた日本式のポテトサラダに加え、アスパラガスや三色パプリカなどのソテー、アメリカ式のスリービーンサラダ three bean salad、ほうれん草とアーティチョークの温かいディップ。
クリスマスですから、赤とグリーンを意識しました。
お次は、クリスマスプレゼントの交換。
しばらくツリーの下に飾ってあったプレゼントをいよいよ開ける時、大人でもワクワクしますよね。
1人1個のプレゼントが普通の日本と違い、アメリカでは数個ずつのことが多いです。
数個×参加者の人数分のプレゼントが、それぞれの人に集まってしまうということです。
特にお子さんへのプレゼントの数は、すごいことになりがちです。 誰だって子供たちの笑顔が見たいものね。
日本のようにお正月にお年玉を子供にあげる習慣はないので、総額としては同じ位なのかもしれませんが。
私が子供だった頃は、サンタクロースからのたったひとつのプレゼントが心から嬉しかったな~
親からは、長靴に入ったお菓子の詰め合わせが定番。 これも、とても楽しみでした。
その他には、親や他の大人からプレゼントをもらった記憶はありません。
でも、何歳の時には何をもらった・・・と、サンタさんからのプレゼントのことを結構よく覚えていますよ。
一度にこんなにたくさんもらってしまうと、アメリカの子供たちは喜びの感覚がマヒしてしまうのではないかと、ちょっと心配です。
プレゼントはひとつひとつきれいに包装され、"To ~、From ~" と書いたステッカーなどが貼られます。
(店でやってもらうと多くの場合有料となるので、ラッピングはほとんど自分で行います。)
そして開ける時には、「包装紙をリサイクル」 なんてケチなことは考えず、ビリビリと勢いよく破くのがアメリカ式。
それも、喜びの表現のひとつなのでしょう。
テープの部分からきれいにはがして、包装紙もきちんとたたむよう躾けられる日本人にとって、これは結構カルチャーショックです。。。
実際のところ、お手頃価格の包装紙はあまり丈夫でないので、こうやって開けるしかなさそうです。
リボンやボウ、クリスマス柄の紙袋などは、取っておいて再利用する人も多いですが、クリスマスの翌日のゴミの量、半端ではありません・・・
あたしのは、どれなのかしら? |
これが一番気に入ったわ♪ |
ディナーの後には、「デザートにクリスマスケーキ!」 を楽しみたいところですが・・・
アメリカでは、日本のような凝った美しいデコレーションのクリスマスケーキは売っていません。
だって、クリスマスにケーキを食べる習慣がないのですもの。。。
(日本の定番、生クリームとイチゴのショートケーキなんて、アメリカでは目にしたことがありません。)
それならデザートに何を食べるかと言えば、各家庭で焼いたクリスマスクッキーなどです。
これは店でも山のように売られていますから、焼く暇のない人は買ってきてしまいます。
ツリーやベル、キャンディーケインなど色々な形で、クリスマスカラーのアイシングが施されていることも・・・原色のどぎついのは、ちょっとノーサンキュー。。。
クッキーの他に、クリスマスカラーのフロスティングが乗ったカップケーキ、洋酒に漬けておいたドライフルーツを使った日持ちのするパウンドケーキやプディング、パイ類などでしたら見かけます。
24日の晩には、サンタクロース用のクッキーとミルクをテーブルに置いておくという微笑ましい習慣もあります。
自分のことばかり考えず人を思いやる気持ち、こんなところでも育まれるのかもしれませんね。
クッキーを少しかじり、ミルクにも口をつけてサンタクロースの痕跡を残す・・・親にとっても楽しみなことです。
我が家でも、たくさん焼いておいたジンジャーブレッドクッキーがデザートでした。
数種類のスパイスやモラセス (糖蜜) が入っているので、形は可愛らしくても大人の味よ♪
「今年は頑張ってビュッシュ・ド・ノエルでも作ろうかな~」 なんてちらっと思ったのですが、それで疲れ果ててもつまらないのでやめました。。。
家族の大好物、かぼちゃのプリンも作ったので、これで十分です。 (多分・・・)
初めに書いた通り、アメリカではお正月には特別なことをしないのですが、夫の親戚は集まるのが大好き!
大晦日から義妹の家に泊りがけで、また持ち寄りパーティーです。
クリスマスとお正月が、もう少し離れていたらなあ・・・
さて、今年もミネソタブログにお付き合いくださってありがとうございました。
皆様、どうぞ良いお年をお迎えくださいね。
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