カナダの作家、L. M. モンゴメリ Lucy Maud Montgomery の 「赤毛のアン Anne of Green Gables 」 を、最初に日本に紹介した翻訳者、村岡花子さんについての物語です。
(画像はNHKの公式サイトより) |
キムタク主演の 「HERO2」 、ひそかに楽しみにしていた不倫ドラマ 「昼顔」 に続いてみんな最終回を迎え、何だか寂しいわ~
村岡花子さん、家が貧しかった子供の頃から、想像の翼を広げて辛い時にも楽しいことを思い浮かべるのが得意でした。
好奇心にあふれていて、時にはそれがちょっとした事件を引き起こし、まるでアンそのもの。
空襲の中を逃げ回った時にも、花子が抱えて必死に守った 「赤毛のアン」 の翻訳原稿でしたが、終戦直後の混乱期には、あまり知られていない作家の本を扱う余裕のある出版社はどこにもなく・・・
敗戦から数年を経て、日本が高度成長期を迎える少し前の1952年、やっとのことでチャンス到来!
原稿を受け取り、夜中までかかって 「赤毛のアン」 を一気に読んだ出版社社長のセリフはこれ。
(両手の拳を体の前でやたらと振って、興奮している様子を表す演技がクサい・・・)
言葉がすばらしい!ありふれた日常を輝きに変える言葉が散りばめられています。
【中略】 そして、アンの夢見る力がすばらしい!
この社長の目に留まってようやく出版された 「赤毛のアン」 は、たちまち大人気に!
昨日の最終回では、花子が編集者・翻訳者として以前働いていた聡文堂の梶原編集長も、出版記念会の祝辞で次のように述べました。
ありふれた日常を輝きに変える言葉が散りばめられたこの小説は、
まさに非凡に通ずる洗練された平凡であります。
前半まるっきり同じなんですけど、お二人で相談したというわけ???
ツッコミはその位にして・・・
私がちょっと不安な気持ちを抱えたままミネソタに引越してきた時、心がけようと思ったことのひとつは、ここで毎日をワクワクした気持ちで過ごすことでした。
このブログだって、偶然 (?) 全く同じことをおっしゃったこのお二人のお言葉のように、ありふれた日常を輝きに変えられるかも・・・みたいな動機で始めたのでした。
そして、花子やアンのように想像の翼 (それとも妄想の翼か?) をたくましく広げて自由な世界を飛びたいという気持ちも、いまだに持っています。
「赤毛のアン」 に初めて出会ったのは、いくつの時だったのでしょう。
大好きで何度も読み返したので、色々な場面をよく覚えています。
ちゃんと読み直してみたいな。 今なら原書でも読めるかな・・・
最初に出版された時の装丁 ドラマでも忠実に再現されていました |
ドラマのオープニングの風景は、ミネソタのこのあたりにもよく似ています。
アンの気持ちも、養母マリラの気持ちも、今のほうがもっとわかるかもしれない。
モンゴメリについてググっていたら、誕生日が息子と同じことがわかって、ますますうれしくなりました♪
ドラマの中で 「赤毛のアン」 の出版にようやくゴーサインを出した小鳩書房の社長役は、 脳科学者の茂木健一郎さんが演じました。
実は茂木さんもアンの大ファンだそうで、 『「赤毛のアン」 に学ぶ幸福になる方法』 などの著書があります。
きっとその関係で、お誘いがあったのでしょうね。
でも、いつもの茂木さんとは違って、ありゃりゃ~。。。なセリフ棒読みで、手の動きなどもぎこちなく、何だか浮きまくってた。
やっぱり本物の役者さんって、セリフの言い回しも動きもとても自然で上手なのねと、改めて実感しましたよ。
脳科学者としての茂木さんについても批判する方がいますが、脳と心の関係をクオリア qualia (心の中の表象を構成する要素の持つ独特の質感、と定義されるらしい) から読み解こうとする彼の著書は興味深く、なるほど!と思うことがいっぱいです。
このところ、汗ばむほどの晴天が続いています。 昨日の昼間は何と27℃!
紅葉も終わりかけで落ち葉が舞っているというのに、ほとんどの人が真夏の格好で歩いているのが、不思議な光景でした。
夜11時過ぎにリビングルームから東の空を見上げると、プレアデス星団 (The Pleiades 昴:すばる) がぼうっと光って見えます♪
家の双眼鏡は10×25という程度のものですが、それでも何十個という大小の星が狭い範囲にぎゅっと集まっているのが、はっきりとわかるのです。
プレアデス星団のイメージ画像です |
今見えている光は、440~448年も前にそれぞれの星を出発しているのですね。
その距離といったら、電卓では計算不能。。。
ということは、日本では戦国時代終わりから安土桃山時代が始まった頃の星の姿がこれ!?
信長も、昴を見上げながら策を練ったりしていたかも・・・ (大河ドラマ 「軍師官兵衛」 も観ています♪)
ここに住んでいると、時空を超えて、想像の翼は私を宇宙の果てまでも連れて行ってくれそうです。
それでは、ごきげんよう、さようなら。
(うわ~ん、 「花子とアン」 の最後に流れていた美輪明宏さんのあったかいご挨拶も、もう聞けない・・・)
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