おまけのページ

2014/05/30

ブヨの夕ご飯にされた・・・!

暑い日がず~っと続き、今日は何と32℃ (華氏約90度) を記録しました!
日本の夏のように湿度が高いわけではありませんが、さすがに耐えきれず、今年初めてエアコンのスイッチオン! 数週間前まで、ヒーターを使っていたのにね。

もう3週間近く雨が降っていませんので、どこもかしこもカラカラ。 水やりに罪悪感を感じるほどです。
でも明日は雷雨の予報。 気温も突然21℃に下がるそう・・・

今日もカンカン照りの庭で、花や野菜の苗を植えたり、あちこちに落ちている小枝や落ち葉を片づけたり、忙しく働いていました。
日焼けと虫予防に、暑くても長袖のシャツにジーンズ姿で汗だくです。

夕方仕事を終えて家に戻り、顔を洗おうと鏡を見たら、何だか血まみれではありませんか!!

   ガ~ン (; ̄Д ̄)

これは明らかに虫さされ・・・虫対策に、ネット付きの帽子をかぶっていたのにおかしいなあ。
こんな帽子です。


噛み傷に血が滲み、周りが赤く腫れていました。
ちょっと見たところ、アブの噛み傷に似ています。 アブだったら、噛まれた瞬間にものすごく痛いので、すぐわかるはずなのですが、全然気がつかなかったなあ。。。
それに、アブの時期にはまだちょっと早いのです。

そう言えば、小さな黒い虫がたくさん、ストーカーのように顔の周りをブンブン飛び続けていたっけ。
たかが小さな虫と思ってなめていました・・・実はそれがブヨだったのです。。
地方によってブユとかブトとも言いますね。 こちらでは、gnat とか black fly と呼ばれています。


蚊と違って刺すのではなく噛む (「かじる」 と言ったほうが適切かも) ために、血が滲むのです。
数えてみたら、顔を9ヶ所、耳周りを4ヶ所、お腹周り (シャツとジーンズのちょっとのすき間が無防備地帯になっていた) を何と17ヶ所も噛まれていました。

特に右脇腹がすごい!
こんなに集中的に虫に噛まれたのは生まれて初めてなので、ちょっと記念撮影。
ぼけていますが、こういうのが苦手な方、ごめんなさいね。


私はアイツらの夕ご飯かい? おいしかったかしら・・・無賃飲食はいけませんよ。

ブヨは体長3~5ミリ位の小さな虫なので、帽子の隙間から入り込み、好き放題していたに違いありません。
気がつかなかった私も、相当鈍いかな??

前にご紹介した塩もみ療法、ブヨの傷に試すのは初めてですが、すぐに塩をすり込んでおきました。
そして、どんなに痒くても、決して掻きむしらないことが鉄則です。
ブヨに噛まれると、数週間から数ヶ月、人によっては数年も痒みが残りますし、水ぶくれにもなりやすいので、蚊やアブより手強いです。

明日はどうなっているかしら。
顔と耳周りの噛み傷計13ヶ所のうち、12ヶ所は左半分なので、朝起きたらお岩さんのようになっているかも・・・?


それはさておき、庭のクラブアップル Crabapple tree がやっと花を咲かせました。
昨日の朝、2、3輪咲き始めたなと思ったら、あっという間にこんなに!

満開になったら、さぞきれいなことでしょう。
ふっくらとしたつぼみの、かわいらしい雰囲気も大好きです♪



いつもの場所にいつもの小鳥さんが巣を作り、卵を産みました♪



虫の大量発生はうれしくないですが、美しい季節の到来です。
明日が来るのがちょっと怖いな・・・またご報告しますね。


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2014/05/24

突然、真夏の暑さ!

暑~い!
昨日と今日は、気温が華氏82度 (約28℃) まで上がりました!! これって、この辺では真夏並みの気温です。

長い長い冬の寒さに耐えていたので、暖かくなるのはうれしいけれど、いきなりこれは暑すぎ!
エアコンをかけたいほどでした。 (すっかりミネソタ体質になってしまったかな?)

1週間前にスキー場の前を通ったら、まだ雪が少し残っていたのがウソみたい。

やっと雪が解けてから、まだいいかなと放りっぱなしだった庭・・・
その手入れに時間がかかって、毎日忙しくしています。

実は去年、秋の落ち葉かきが全部終わらないうちに雪に覆われてしまいました。
残りを今やっているというわけ。 庭には高低差もあり、これが結構大変なのです。
今の時期、外は夜9:30頃まで明るいので助かります。

昨日、近くのグリーンハウスに行って、大量の苗を買ってきました。
花も野菜も、みんな欲しくなってしまうわ♪


去年から始めた小さなじゃがいも畑は、雑草を抜き、耕して古い根なども除き、新しい土を足しました。
種イモ植え付け準備のため、畝を作ったところです。

ミミズや甲虫の幼虫が 「こんにちは」 するので、虫の苦手な人にはできない作業ですね。
(私は、全然平気です。)


取りあえず、ゼラニウムやペチュニアなど定番の苗を買ってきましたが、どこに何を植えるか思案中です。
友人にいただいた種も色々ありますし。

ミネソタでは、暖かくなったかと思うと急に霜がおりて苗を枯らしてしまうことがあるのですが、まさかもうその心配はないわよね。。。

庭の芝生は、グリーンのじゅうたんみたいに青々としてきました。


ちょうど1ヶ月前には、雪が降ったというのにねえ。。。


久しぶりに林の中をウォーキングすると、かわいらしい野の花がひっそりと顔をのぞかせていました♪
毎年目にするのですが、名前がわかりません・・・ご存知の方、いらっしゃいますか?




これは、水辺が大好きな Marsh marigold リュウキンカ (立金花) という花です。
いつの間にか、たくさん咲いていました。


若葉は、じっと見ていると葉の動きがわかるのでは?と思うほどの急激な育ち方です。


虫も元気づいてきて、あのいや~なマダニが7、8匹くっついていました。。。
これに噛まれて感染すると大変なことになるので、気をつけなくちゃ。


暖冬だった一昨年は、もう今頃クラブアップルの花は終わり、続いてライラックもそろそろ終わりだったはず。
去年は5月の終わりから6月初めでした。
北極並みの寒さを記録した今年は、まだまだ咲く気配がありません。 気長に待ってるよ~

ミネソタ北部で、落葉樹の葉がグリーンなのはほんの4ヶ月足らず。
本当に短い命です。

9月終わりには庭がまた落ち葉だらけになる・・・なんてことは考えずに、美しい今の季節をう~んと楽しむことにしましょう。


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2014/05/19

ベビーシャワーに参加

このブログによく登場する親戚の Terra の出産予定日が、6月6日と迫ってきました!

超音波 ultrasound による診断で、既に女の子とわかっています。
現在では、胎児の3Dの画像を見ることもできるのですね。 お顔も指の1本1本までもくっきりわかるって、すごすぎます!!

昨日は、Terra のご両親の家でベビーシャワー Baby shower が行われました。
赤ちゃんが生まれた後には、今までとはガラリと変わる忙しい日々が待っていますから、その前に妊婦の親しい人たちが集まり、それこそシャワーのようにプレゼントを渡したり、ゲームをしたりして楽しむパーティーです。

アメリカではとても一般的な習慣です。 この頃では、日本でも広まってきているのかな?
妊婦の親友や家族が主催者となり、部屋もバルーンなどでかわいく飾り付けます。

これから花嫁になる人のためのブライダルシャワー同様、普通は女性だけで行われます。
究極の女子会ですね♪

持ち寄りパーティーではありませんでしたが、勝手に動物クッキーを焼いて持って行きました。
子供たちが小さかった頃、よく使っていた型・・・懐かしいな~



ギフトは、近くの店とアマゾンに、本人希望の品が前もって登録されていました。
ベビーレジストリー baby registry と言って、その中から予算に合わせて選ぶことができる、合理的なシステムです。 (実際には、これ以外のお手製のプレゼントなども多かったですが。)

日本の店のように、無料で丁寧に美しく包装してくれるわけではないので、自分でラッピングするのがアメリカ式。
カーリングリボンを使って、こんな風に・・・リボンの下に、ベビーシャワー用のカードもはさみました。


その他、子育てに役に立つだろうと思われる聖書の中の言葉、格言など自分が気に入っているフレーズ、後日まとめてブルティンボードに貼って渡すので持ってきてくださいとのこと。
うわぁ、ハードル高いなあ。。。

ピンクのベビーバギーのイラストを探して、きれいな用紙に印刷し、英語と日本語両方で書きました。
漢字のデザインって美しいですもの。 めずらしいから、きっと喜ばれると信じて・・・


パーティーには、12名ほど集まっていたでしょうか。
まず、入り口でハワイアンっぽい花のレイを渡され、みんなが首にかけました。

今日の禁止語は、 "BABY" ですって! ベビーシャワーでそれは、難しいでしょうね~
もし誰かが口にしたら、聞きつけて指摘した人が、その人のレイを奪うというルール。
最後に一番多くのレイが首にかかっている人が、賞品をいただけるそう!

それから、ビンゴの用紙を渡されました。
今日のギフトに含まれているだろう品を予想して、それぞれの枠の中に書き込んでくださいとのこと。

最後のギフトお披露目の時に、合っていたらその枠にステッカーを貼り、一番最初にビンゴになった人にも賞品があるそうです。
服、おもちゃ、絵本、よだれかけ、タオルなど、思いつくままにどんどん書いていきます。

もう1枚配られた紙には、AからZまでのアルファベットが縦に並んでいました。
それぞれの字から始まる 「赤ちゃんに関する単語やフレーズ」 を書いてください、ですって。

いきなりAから、何も浮かばない・・・苦し紛れに apple of my eye (目の中に入れても痛くないほどかわいいもの) にしちゃった。

う~んう~んと頭をひねり、24字は何とか埋めることができましたが、あとは時間切れ。。。
何だか、英語のテストを受けているみたい。 スペルもあやふやだったりして、かなり苦労しました。 (^_^;)


そして、お母様お手製の美しいケーキにナイフを入れる時間♪
細工したマジパンで覆われている、とても凝ったケーキです。



3段にスライスしたケーキを二つ、縦に重ねたのだろうと思われます。
それぞれの間には、クリームチーズとイチゴが交互にはさまれていて、とてもおいしかったです。

最後はいよいよ、ギフトの開封! かわいらしい包装を目にするだけでも、何だかハッピーになります♪
開けている最中は、写真を撮り忘れてしまいましたが・・・


たくさんのベビー服やおもちゃ、寝具などが揃い、もういつ生まれても安心ね。
近い未来のママと赤ちゃんに、たくさんの幸せが訪れますように・・・
ベビーシャワーでは、みんなの愛情もシャワーのように注がれるのだなと実感しました。

ちなみに、今日の禁止語 baby を誰かが口にするのを聞きつけ、一番多くのレイを奪ったのは私でした。。。
日頃から音楽で鍛えている耳が、役に立ったかな♪♪♪
賞品はアップルの香りのキャンドル・・・ありがとうございました~!

今日は登場しませんでしたが、ダイパーケーキ (おむつケーキ) もベビーシャワーの定番のひとつです。
いつか作ってみたいな。



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2014/05/13

娘が鹿を轢いてしまった!

大学院の学年末試験が終わり、娘が家に戻って来ています。

母の日には、帆立貝のリングイーニアップルパイ (ちょっと焼きすぎたらしい) などを作ってくれました♪
滅多に料理には時間をかけない娘ですが、たまに気合いを入れて作ると、結構おいしく出来上がります。

ありがとうね~!




ところで、ミネソタの田舎ならではのお話です。
先日、娘が野生の鹿を車で轢いてしまいました!

その前に別の誰かがはねたらしい鹿の死体が、ハイウェイのど真ん中に横たわっていました。
もう暗くなっていてよく見えなかったそうで、よける暇もなくその上に乗り上げてしまったとか。

ああっ!と思った瞬間、鹿の顔も見えて目が合ったそうです。 ゾゾ~ッ・・・ (; ̄- ̄;)

幸い、少し先で左折しようとしてスピードを落としていたので、大事には至りませんでした。
「鹿の角や骨がタイヤに刺さって、タイヤがパンクすることもある」 という話を聞いていた娘、一応すぐそばのガソリンスタンドに車を止めてチェックしてから、また走り出しましたとさ。

本来なら、最初にはねた人が死体を路肩に寄せるべきなのでしょうか。
既に死んでいた鹿に遭遇した娘のケースでも、後続車のために何とかする責任があったのかも。

でも鹿を1人で引きずるのも大変ですし、ヘタすれば自分が事故に遭う危険性があります。
DNR (Department of Natural Resources) かどこかに、連絡するべきだったのかな。

翌日、明るい所で見たら、少しだけですが鹿の毛と血と肉片が車についているのを発見!
何だか、ひき逃げ犯の車をチェックする刑事の気分でした。

鹿には悪いけれど、人間ではなくて本当に良かった・・・
轢いた感触が、トラウマになりそうだとのこと。 これからは、もっともっと注意して運転しなくちゃね。

鹿ハンターのジョーク

このところ、の日がやたらと多いミネソタ北部です。
まるで日本の梅雨の頃みたい。

雨が続くと、舗装されていない私道が大変なことになります。
この辺の土は粘土質なので、とても水はけが悪いのです。。。

ぬかるんだ道を車で通るたびに、タイヤの跡がくっきりついてしまい、そこにまた雨水が貯まる悪循環です。
四駆でないと、スリップしてしまうこともあります。

砂利を敷きつめると良いのですが、1キロもあるのでかなり費用がかかります。
自前で舗装なんてとんでもないし・・・


こんなにギリギリはじっこを通ったのは誰っ!?

若い頃は、この細腕 (?) で将来土方仕事をするようになるだろうなんて夢にも思いませんでしたが、シャベルと自分の足を使い、かなりの時間をかけてせっせと溝や穴を埋めます。

高いお金を払ってジムなどに行く代わりに、タダで運動していると思えば、土方仕事も悪くはありません。
まだ蚊やハエは出てきませんし、カエルの合唱にも心がなごみます。

草や常緑樹は、日に日に緑を増してきています。 空気もこの上なく清々しくておいしい!
野の花も若葉の新緑もまだですが、去年庭に植えた水仙ムスカリが、次第に伸びてきました。



どちらも、いただきものの鉢植えを地植えにしておいたものです。
長い長い雪の季節に耐え、よくぞ芽を出してくれたこと♪

夫のおじいちゃんが何十年も前に植えたデイリリー Daylily の芽も、ごっそりと顔を出しています。
やっと春ですね~



雨続きによる、もうひとつの災難・・・ (;´д`)
我が家の半地下の一室に、どういうわけがじわじわと雨水が浸入!

吸水スポンジや古いバスタオルを使って、頻繁に水をふき取っています。
水分の吸い込みOKの掃除機もあるのですが、やたらとうるさくて・・・

日本でだいぶ前にゲットした吸水スポンジが、こんな時には抜群の威力を発揮することを発見。
アメリカでは、PVA sponge と呼ばれているようですね。 みつけたら、もっと買っておこうっと!



湖に浮かぶ優雅なナキハクチョウ Trumpeter swan の姿はうれしいですけれども、田舎ならではの災難とお悩みも色々です。


それにしても、早くカラッと晴れないかな。。。


おまけ こんな動画を観ていると、気分だけは晴れますネ!
       原宿は、夫と初めて出会った思い出の場所ですし♪




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2014/05/07

マーラーの交響曲第2番 「復活」 を演奏♪

本番に向けて気合いを入れて練習してきたコンサートが5月4日に終わってしまい、放心状態。 ε=( ̄。 ̄;)
頭の中では、いまだに四六時中この曲が鳴り響いていますし・・・


今回はオーケストラ創立75周年の、特別記念コンサートでした。


演奏したのは、オーストリア生まれの作曲家グスタフ・マーラー Gustav Mahler (1860~1911) のとてつもなく壮大な交響曲第2番 ハ短調。
 「復活 (独:Auferstehung、英:Resurrection 」 という表題付で紹介されるのが一般的です。


第九以外は演奏時間が30~40分台であるベートーヴェンの交響曲などに比べ、これは約1時間半という長い長いシンフォニー。
演奏するほうも、聴くほうも大変です!

アルトとソプラノの二人のソリストの他、オーケストラ、合唱団のメンバー合わせて総勢200名ほど。
そう言えば、指揮者、コンサートマスター、ソリスト、全員女性でした。 o(*^▽^*)o~♪

舞台の外にも金管楽器と打楽器奏者を置き、音をより立体的にする効果を狙っています。
通常の楽器の他、ハープ2台、ティンパニー2セット (この他舞台外にも1台) 、大太鼓、小太鼓、タムタム (銅鑼?ゴング?) 、グロッケン、鐘、鞭その他色々と大編成です!

いつものホールのステージにはとてもおさまりきらず、客席数2,500ほどの大きな会場 (Sanford Center)でのコンサートとなりました。
2010年に湖のすぐそばに建てられた、新しくてきれいな建物です。


アイスホッケーの試合に使われることが多いこの会場、氷のない状態を見るのは初めて・・・
1週間前の日曜には、懐かしいバンド、シカゴの公演があったばかりです。
アリーナを半分に区切った上でステージが組み立てられ、リハーサルもそこで二日続きで行われました。

Jumbotron screen と呼ばれる大スクリーンにも演奏中の映像が映され、団員たちもいつになく緊張です。。。
音響を良くするため、あちこちにマイクスタンドも立てられました。
元々はスポーツのための施設ですから、これは仕方ないのかな。


解説というほどではありませんが、簡単に曲の紹介を・・・

マーラーは、まだ20代だった1888年に第1楽章の作曲にとりかかりましたが、その後どのように続けるか決めかね、第2楽章の着手までに5年の歳月を要したそうです。

演奏時には第1楽章と第2楽章の間に最低5分間の休みを置くよう、作曲者の指示があります。
「葬礼」 という表題の通りの重々しさから、まるで穏やかな春の田園でダンスを踊るような軽やかさへ・・・指揮者も奏者もお客様も、気持ちを切り替える時間が必要なのかもしれません。

第3楽章は、マーラー自身による歌曲集 「子供の不思議な角笛」 の中の1曲 「魚に説教するパドヴァの聖アントニウス」 に基づくスケルツォ。 出だしは何となくコミカルな感じがして、親しみやすいメロディーです♪

第3楽章から第5楽章までは、切れ目なしで続けて演奏されます。
お客様も、トイレに立つ時間はなしよ。

一番短い第4楽章で、ようやくアルトのソリストが朗々とその美しい歌声を響かせます。
これも 「子供の不思議な角笛」 の中の 「原光」 より。

アルト独唱

おお、赤い小さな薔薇よ!
人間はこの上ない苦悩の内にある!
人間はこの上ない苦痛の内にある!
むしろ私は天国にいたい!
私は一本の広い道へとやってきた。
すると一人の天使が来て、私を追い返そうとした。
いや、私は追い返されるままにはならなかった!
私は神のもとから来て、また神のもとへ帰るのだ!
神様は一筋の光を私に与えてくださり、
永遠にして至福の生命に至るまで照らしてくださるだろう。

続けて、約30分もの長さのある第5楽章へ。
1時間以上も待たされた Choir (合唱団) の方たちも、やっと出番だぜ~イ♪ と思っていたことでしょう。

舞台外奏者による、神の啓示のように響いてくるコラール風のメロディーも、それはそれはすばらしいものでした。
その後に静かにやわらかく始まる合唱の内容は、ウィキペディアではこのように解説されています。

聖者たちと天上の者たちの合唱が次のように歌う。「復活せよ。復活せよ。汝許されるであろう。」そして、神の栄光が現れる。不思議な柔和な光がわれわれの心の奥底に透徹してくる。……すべてが黙し、幸福である。そして、見よ。そこにはなんの裁判もなく、罪ある人も正しい人も、権力も卑屈もなく、罰も報いもない。……愛の万能の感情がわれわれを至福なものへと浄化する。

荒々しさ、神々しさ、生と死、短調と長調、緩急が入り混じり、聴く者をぐいぐいと惹きつけて決して飽きさせない、大変に魅力的な楽章です。

最後の1音が響き渡った時は、会場中の人々の気持ちが一体となった、素晴らしい一瞬でした。
誰よりも大きな達成感を味わったのは、やっぱり指揮者だったでしょうね。
昨年ご自身のお母様を亡くされたばかりの彼女にとって、なおさら特別な1曲となったそうです。


合唱とソプラノ

よみがえる、そうだ、おまえはよみがえるだろう、
私の塵よ、短い憩いの後で。
おまえを呼ばれた方が
不死の命を与えてくださるだろう。

おまえは種蒔かれ、ふたたび花咲く。
刈り入れの主は歩き、
我ら死せる者らの
わら束を拾い集める。

アルト独唱

おお、信じるのだ、わが心よ、信じるのだ、
何ものもおまえから失われはしない!
おまえが憧れたものはおまえのものだ、
おまえが愛したもの、争ったものはおまえのものだ!

ソプラノ独唱

おお、信じよ、おまえは空しく生まれたのではない!
空しく生き、苦しんだのではない!

合唱とアルト

生まれ出たものは、必ず滅びる。
滅びたものは、必ずよみがえる!
震えおののくのをやめよ!
生きることに備えるがよい!

ソプラノとアルト独唱

おお、あらゆるものに浸み渡る苦痛よ、
私はおまえから身を離した!
おお、あらゆるものを征服する死よ、
いまやおまえは征服された!
私が勝ち取った翼で
愛への熱い欲求のうちに私は飛び去っていこう、
かつていかなる目も達したことのない光へと向かって!

合唱

私が勝ち取った翼で
私は飛び去っていこう!
私は生きるために死のう!
よみがえる、そうだ、おまえはよみがえるだろう、
わが心よ、ただちに!
おまえが鼓動してきたものが
神のもとへとおまえを運んでいくだろう!

(和訳の歌詞はウィキペディアより)


私の自宅練習は、いつものように YouTube の動画に合わせてでした。
指揮者によって、テンポも表情のつけ方もまちまち・・・どんな指揮にも対応できるよう準備しておきます。

巨匠バーンスタインアバドの指揮によるものも、もちろん素晴らしいですが、今回みつけて特に感動したのは、南米ベネズエラSimon Bolivar Symphony というユース・オーケストラの演奏です。

貧困、犯罪に悩むベネズエラでは、健全な市民を育成する社会政策の一環として、政府支援による音楽教育 (エル・システマと呼ばれる) が大変に盛んなのだそうです。

若々しく迫力のある魂のこもった演奏に、 (それから知的な美女が揃っている点にも!) 驚かされました♪
「復活」 ラストの数分の、最も感動的な部分です。 (指揮 Gustavo Dudamel


全曲通しての動画はこちら・・・



私たちの町のオーケストラと合唱団は、老若男女ごちゃ混ぜで、これよりずっとバラエティに富んだメンバーです。
今回は隣りの州のオケからも、何とブラジルからも、お手伝いに来てくださった方がいらっしゃいました!

全員でのリハーサルは2回だけでしたし、どんな方がいらしていたのかよくわからないうちに終わってしまった・・・
皆さん、どうもありがとう♪

楽譜上の指示はドイツ語で書かれていて、意味がわからず、それも調べなければなりませんでした。
練習は大変でしたが、多分一生に一度の大規模なコンサートに参加できて、最高に幸せでした♪

この曲同様、長~い記事になってしまってすみません。 最後にプログラムも載せておきますね。


★今日のコンサートのプログラム★

     Symphony No.2 (Resurrection)  (Gustav Mahler)

       Ⅰ. Allegro maestoso
       Ⅱ. Andante moderato
       Ⅲ. In ruhig fließender Bewegung
          (With quietly flowing movement)
       Ⅳ. Urlicht (Primeval Light) - Sehr feierlich, aber schlicht
       Ⅴ. Im Tempo des Scherzos



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