今年は、このまま冬が来ないのかもね (笑)
この時期は道路に鹿が出没することが多く、特に薄暗くなってくる夕方の運転には、かなり気をつかいます。
今はちょうど、鹿狩りのシーズン真っ最中・・・かわいそうですが、数を減らさないと危険なのが事実です。
もちろん一番の目的は、赤身でヘルシーとされる鹿肉 venison ですけれど。
今度の日曜日は、またコンサートです。
イタリアの作曲家ジョアキーノ・ロッシーニ Gioachino Rossini によるオペラ、1829年に初演された 「ウィリアム・テル」 の序曲で幕開け♪
「ウィリアム・テル」 については、息子の頭に乗せたりんごを見事に射貫くという、よく知られた部分しか聞いたことがありませんでした。 皆さんもそうよね、きっと。
実は、恋愛物語とスイスの独立戦争がからんだストーリーだそう。
今でもウィリアム・テルはスイスの伝説の英雄であり、その実在を信じる人も多いとのことです。
またロッシーニは、筋金入りの美食家としても知られています。
このオペラを37歳で発表したのを最後に、作曲家としてはさっさとリタイア。
それから76歳で亡くなるまでの40年近くは、作曲活動はたまにボチボチとしか行わず、料理の創作や会員制高級レストランの経営で、グルメ三昧の人生を楽しんだようです。
鹿肉もお好きだったみたい・・・
おいしい食材を求めて、トリュフを探す豚の飼育まで手掛けたというからびっくり!
今でもフランス料理には、「~のロッシーニ風」 という名のトリュフやフォアグラを使ったものがあるそうです。
いかにも美食家という体格のロッシーニ |
「ウィリアム・テル序曲」 は、賑やかなフィナーレの部分が特に有名ですが、この曲は静かで美しいチェロのソロによるプレリュードから始まります。
自然も人間もまだ休息している夜明け頃の、厳かな沈黙を感じる部分です。
そして、不安をかき立てるようなフレーズに続いて嵐がやってきます。
この部分は文字通りの悪天候と、迫りくる戦争の両方を暗示しているそう。
嵐の後には、コールアングレ (イングリッシュホルン) とフルートによる牧歌的なメロディーが展開されます。
音符がぎっしり詰まったフィナーレの前に、私たちはゆったりしたピチカートでちょっと休憩・・・
華々しいトランペットとホルンのファンファーレに続き、いよいよ運動会などでおなじみの、明るくリズミカルなフィナーレの始まりです!
これを聞くと、本能的に走り出したくなってしまうわ~
ものすご~~く速いので、指がつりそう。。。そして、ヴァイオリンはちょっと特殊な弾き方をします。
フィナーレの初めの部分などに出てくるのが、リコシェ ricochet という奏法です。
弓の弾力を利用して、弦の上で弾ませることで、馬がギャロップしているような 「タカタッタカタッタカタッタッタッ」 の部分が歯切れよく聞こえるというわけ。
弓の中央から弓先の間にある、弾みやすいポイントを見つけ、弓を寝かせず平らにし、右手をリラックスさせたまま、うまくコントロールしながら演奏しなくてはなりません。
弓を上下に大きく動かしすぎないことも大切。
すぐに上手くはできないけれど・・・
頭で考えるより、実際に弾きながら調整していくのが一番です。
本番までに、みんなの足並みがきちんと揃うかな・・・?
下の動画、イタリアの屋外会場での演奏です。
日本では 「ウィリアム・テル」 と表記するのが普通ですが、ここではイタリア語の 「ギヨーム・テル Guillaume Tell」 となっています。
「嵐」 の部分で本当に雨が降り始めたようで、お客様が一斉に傘をさし始めます。
指揮のアバド氏も、思わずにんまり!
フィナーレ部分では、色とりどりのたくさんの傘が曲に合わせて弾んでいて、まるでダンスしているかのように見えます♪
お客様も、指揮者も団員もみんなニコニコ、とにかく楽しそう!
音楽はこれでなくちゃ。 私たちも、本番でこんな演奏ができるといいな~
今日はいよいよ、アメリカ大統領選の日です!
「史上最も人気のない候補者同士の戦い」 などと揶揄されています。
もちろん熱狂的な支持者もたくさんいますが、多くのアメリカ国民にとって、どちらのほうがちょっとはマシなのかが投票の決め手となるなんて・・・
下の動画は、パロディー音楽で大人気の Weird Al が、第3回目の大統領選ディベート直後にアップしたもの。
アメリカは、これからどこに向かっていくのやら。。。 世界中が注目していることでしょう。
とにかく早く終わってほしいのが、みんなの本音。
「ウィリアム・テル」 のような高らかなファンファーレは、どちらの頭上に響くのでしょうね。
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