2016/10/30

LとRの発音は永遠の課題 / グーグルの呪い

アメリカ人の夫と結婚して、既に33年になります。
英語はぺらぺらなのだろうと思われますが、そんなことはありません。
日常会話には不自由しないものの、専門用語や英語独特のイディオム・スラングには、まだ苦労しています。

それはさておき・・・
今日は、英語を学ぶ日本人にとって永遠の課題である、LとRの発音について。

ヒラリー・クリントンレオナルド・ディカプリオパラリンピックなど。
日本で英語とは縁のない暮らしをしていたら、これらのスペリングのどこにLとRが使われているか知らなくても、全然支障はありませんよね。

でも、アメリカに住んでいるとそうはいきません。
Clapcrapelectionerectionricelice など、単語によっては間違えるとかなり苦笑されるものも・・・

私の場合、スペリングが自分でわかっている単語については、LとRの区別はちゃんとできていると言われます。
(お世辞半分かな?)
なので、偉そうに申し訳ありませんが、簡単なコツも書いておくことにします。

L は、上の歯と歯茎の境のほんの少し奥あたりに舌先をしっかり押し付けるように。
息は舌の両側から漏れてきます。 そして舌を弾いた時の音なので、Rより明るい感じに聞こえます。

これに対して、日本語の 「ラリルレロ」 を発音する時は、舌先が口の中のもっと奥のほうに触れ、英語のDを発音する時の位置に近いと思います。

R は、動物の唸り声みたいな音を前に入れるような気持ちで、しかも舌先がどこにも触れないように注意しながら 「ゥラ、ゥリ、ゥル、ゥレ、ゥロ」 と発音すると、それらしく聞こえます。
舌先が喉の奥に向かって丸まるので、Lよりこもった感じの音に聞こえます。

CarOctober など単語の語尾や、alarmmorning など途中の音節語尾のRに対しても、ちゃんと舌先を奥に丸めるのがアメリカ英語の特徴。
それを無視して前の音を伸ばすだけのイギリスやオーストラリアの英語とは、ずい分違います。

日本人にとっては、この点、イギリス英語のほうが発音しやすいのかも?
逆に、音節語尾のRをきちんと発音すれば、とてもアメリカ英語らしく聞こえるということです。


実は私にとって最大の敵は、カタカナで覚えてしまっている膨大な量の外国語です。。。
日本での暮らしが長かったから仕方ないと自己弁護していますが、もっと英語のニュースを聴いたり英語の本や雑誌を読むべきだったなあ。
いくらLとRの発音の違いがわかっていても、スペリングが不明ではお手上げ・・・

会話の中で、国の名前や人の名前、食材や花の名前など、ポンポン登場させたくなりますが、LなのだかRなのだかわからない語は、なるべく避けるように (笑)

最近自分で迷ったのは、ダライ・ラマ、ガリレオ・ガリレイ、ドラキュラ、ベネズエラ、グアテマラ、コーラン、グラジオラスなどでした。
元々英語ではない語が多いですが・・・


わからない時は、いちいち調べます。
ダライ・ラマDalai Lamaガリレオ・ガリレイGalileo Galilei 、ひとつひとつ覚えるしかありません。
どちらもLしか使われていないので、こういうのはとても覚えやすいですね♪

その他の語の正解は、DraculaVenezuelaGuatemalaKoranGladiolus です。
どこを強調するか (太字にしました) もカタカナと違うので、注意が必要!

パソコンのメモ帳みたいなテキストエディターに、これらのリストを作ったところ、今のところ250個ぐらいに・・・
アルファベット順にして、毎日お経みたいに唱えていると、かなり覚えます。
ついでにスペリングも覚えるので、一石二鳥というわけ。

LとRが出てくる単語に限らず、欲張って医療関係、時事英語、植物や生物の名前など項目別にリストを作成中。
特に医療関係は、年と共にこれからお世話になる機会が増えるでしょうからね。。。

発音も、いちいちチェックして完璧を目指します。 (一応はね。)
グリコーゲン Glycogen の英語の発音はグライコジェンなど、あまりにも違って倒れそうに!
お菓子の 「グリコ」 は、実は 「グライコ」 だったか・・・

夫に聞けば一番早いのですが、聞きたい時にいつもそばにいるとは限らないので、Forvo という発音チェックサイトが役に立っています。

歌ったり楽器を弾く時、楽譜を目で追うだけでなく、原曲を聴けば理解も覚えも早いのと同じ。
耳からの情報は強いです。
多くの語に発音記号も載っていますから、それもチェックすれば万全よ♪


色々な国の人が録音してくれているので、アメリカ・イギリス・オーストラリア、その他の国の発音の違いもよくわかります。
他国の言葉を、英語はいかに自分たちに都合の良い発音に変えてしまっているかもバレバレ。

「単語+pronunciation でググれば、YouTube などでも発音が聴けるので、これも便利です。

その他、これは私が以前から行っている方法ですが、イメージトレーニングも効果あり!
知り合いに Roy さんという方がいるので、Rの含まれる単語と Roy さんを無理やり結びつけて覚えてきました。
Roy さんは、尊師 Guru になったり、バイアグラ Viagra を使用したり、大忙し。 (ごめんな・・・)


「英語の発音や文法は二の次、そんなことに時間をかけるより、自分の考えをとにかく相手に伝えることを目指すほうが大切」 という意見もあります。
それも、一理あると思います。

でもアメリカに住むからには、誰にでも理解してもらえる、正確でわかりやすく聞き苦しくない英語を心がけたいと思っています。
自分で正しい発音ができれば、正比例してリスニングも楽になってきますし。
もちろん、ひとつひとつの単語の発音だけでなく、文章の中での強弱のリズムイントネーション単語と単語がつながる時の音の変化など、注意点が盛りだくさんですね。

帰国子女でもなく、留学経験もないので、一番覚えの良かった時期の本場の英語インプットはほとんどゼロ。
受験英語の蓄積もなく、既にいい年になってしまった私が、一体どんなレベルまで行けるのか??
楽しみながら、ずっと頑張るつもりで~す♪


おまけ 「L R カタカナ」 で何か参考になる記事があるかな?とググってみたところ、
     グーグル様に、変なものが憑依してしまったようです。
     呪いの言葉 (?) が並んでいる・・・怖すぎるっ!!




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8 件のコメント :

  1. 11月1日万聖節にベトナムに飛び立つべく 成田空港近くのホテルに前泊してます。
    ハロウィンについて Suzuki Rieさんのブログ「英国と暮らす」の10月30日の記事にのっています。是非参考になさって下さい。
    夕方ベトナムドンに両替しました。50000円ほどで9470000ドン。940万ドン。を頭に入ってこない。バリ島で暮らしている友人には、買物のときは「ボラれないように」とのアドバイスをもらいました。ホント、ハードル高っ!

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    1. Akko さん、

      ベトナムドンを手にすると、何だか大金持ちになった気がしそうですね♪
      バリ島には行ったことがありますが、買い物は必ず値切るのが前提でした。
      ベトナムもそんな感じなのかしら?

      ジャックオーランタン、昔はカブで作られていたという話を、私も以前聞いたことがあります。
      黒っぽいカブの、その画像の怖さにびっくり・・・
      オレンジ色のパンプキンのほうが、絶対可愛らしさがありますね。
      それでは、楽しいご旅行を♪

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  2. こんにちは。
    うっかりLとRを間違えて発音してしまったため顔が赤くなった(Sakuraさんの例に出てたのとか)、という経験あります(笑)。英語上達には、文法も発音も大切、というのはとっても同感。ネイティブに囲まれて聞きっぱなしで語学が上達するのは8歳まで、なんていいますからね~。言いたいことを正確に分かりやすく伝えたかったらどっちも努力は欠かせないですよね。

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    1. Reiko さん、

      やはり間違えてしまいましたか。 私も、やらかしたことがあります。
      日本に住んでいた時、夫がプロ野球の試合を観に行ったら、
      拍手するべき場面で、Let's crap, everybody! みたいなことを言っている人がいたそう。
      どうすりゃいいんだ・・・と大笑いだったそうです。

      英語で話している時は日本語よりずっと口の周りの筋肉を使うので、筋トレ (?) になりますね。
      シワの予防になるのだか、逆に増える原因になるのだか??
      周りのアメリカ人のお肌を見ると、後者のような気がして恐ろしいのですが。。。

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  3. 30数年前初めて渡米した時の滞在先の家庭で"early" "pearl" "clerk"の発音の仕方を教えてもらいました。米語では舌をまっすぐ後ろへ引くのですが、日本人には結構難しいです。渡米前一生懸命英語の勉強をしていたのですが、様々な驚きがありました。一番驚いたのが”Excuse us"でした。日本の英語教育では"Excuse me"ばかり教えるのでこんな簡単なことに驚きました。友人と人ごみをかき分けて歩いていた時友人が"Excuse us"と言ったのです。友人が先に私がその後に歩いていたので2人以上になると"Excuse me"ではなく"Excuse us"になるのです。

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    1. 匿名さん、

      日本語は母音が5種類しかないので、発音に関してはとても簡単ですね。
      夫はボキャブラリーは少ないものの、知っている単語の発音がほぼ完璧なので、
      日本語ペラペラなのだろうと、よく勘違いされていました。

      "Excuse us" は、私も初めて聞いた時にはへ~えとびっくり。
      今では普通に使っていますが、最初の驚きが懐かしいです。
      "early" などの発音も、おっしゃる通り学校で習ったのとネイティブスピーカーのとは違い、真似しながらひとつひとつ覚えました。
      自分の英語がどんどん通じるようになっていく過程は、楽しかったですけれどね♪

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  4. sakuraさん、

    おはようございます。
    ”L” と ”R” 以前はよく間違いしました。徐々に良くなるかと思ってたら、年を重ねるにつれ、もうどうでもいいわ〜そんな考えが脳裏をかすめます、、笑
    既に知ってる単語であれば発音はオーケー、ですが、始めて耳にする単語はどっちなのか分からない時があるんですよ。きっと耳が悪いのかなしら!? 汗

    ダライラマのスペリング、注意してなかったのでこれまでRですべて発音してました、、恥ずかしいです、とほほほ。。。。><。。大汗

    一つ勉強になり感謝です

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    1. ねこちゃんさん、

      全然知らない単語だと、結構LとRを聞き分けることができるようになったのに、
      知っている単語は耳にした途端、自動的に頭の中でラリルレロに変換してしまうことがあり、困っています。
      外来語を表すのに、カタカナは非常に便利だと思いますが、
      LとRの表記を区別する方法を、導入してくれていればよかったのにね・・・

      バイリンガルの子供たちは、ラリルレロも日本人と同じように発音するくせに、
      「LとRって全然違うじゃない、どうして日本人は間違えるんだろう」 と不思議がっています (汗;)
      ダライ・ラマ、私もあやふやだったので、これでしっかり覚えましたよ♪

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