おまけのページ

2016/08/27

猟銃のミニ講習会

銃を所有する権利が憲法により守られているアメリカでは、家にがゴロゴロあるのはめずらしくないこと。
アウトドア用品専門店などでさり気なく銃が並んでいるのを見かけると、やっぱり怖いです・・・

私自身は正直言って、銃なんてこの世からなくなってしまえばいいのにと思っています。
(こんな発言は、多くのアメリカ人を敵に回すことになるかも?)
銃所持が野放し状態のアメリカでは、故意に、または事故で、次から次へと悲惨な事件が発生していますから。

でもミネソタのこの辺りの治安はそれほど悪くないので、人々が銃を所有する目的は、身を守ることより狩猟の楽しみのためです。

夫が12歳頃に曽祖父から譲り受けた、鹿狩り用のライフル銃

普段は心優しい親戚や友人たちがハンティングに夢中になっているのを見ると、う~ん。。。と複雑な心境。
彼らにとっては、自然と一体になり、動物の動きを鋭く察知してその命をいただくという、神聖な行為なのかもしれませんが。

獲物をシェアしてくださる皆さんの心遣いは有り難いですし、確かに美味なのですが、かわいそうに・・・と余計なことを考えてしまうのです。
仕留めた鹿の頭を壁に飾るのも、勘弁してくれ~! ここだけの話で、決して面と向かっては言いませんよ。)

やはり、日本人が元々農耕民族だから、狩猟民族の気持ちがわからないのかしら。

そして、「鹿などの数を人為的に減らさないと、農作物の被害や交通事故を引き起こす」 と正論をふりかざされると、確かにその通りだなと黙るしかないです。


もっと厳しく銃規制を進めて欲しいと思いつつも、それについて地元の人たちと論じる勇気も、全く持ち合わせていません。
アメリカ人に銃所有を放棄させるなんて夢物語だと、いつも感じています。

それならせめて、各家庭で銃の管理をもっと厳重にするべきですね。
事故や盗難を防ぐため、銃は常に鍵のかかる場所に保管し (我が家でも守られていないので、反省を込めて・・・)、お子さんのいる家庭ではその危険性と安全な扱い方を、責任持って教育する必要があります。

・・・というわけで、うちの子供たちも早い時期から、本物の猟銃の扱い方の指導を受けてきました。


さて、前置きが長くなりましたが。。。

今回は息子のリクエストにより、Cちゃんにも本物の猟銃の撃ち方を教えてあげることになりました。
使ったのは、上の写真でご紹介した22口径の古いライフル銃です。
ずっしりと、かなりの重さ! 撃った後の反動は感じません。

銃を手にした時の一番の注意点は、弾が入っていない時にも入っているつもりで扱うことです。
「決して銃口を人に向けてはいけない」 「撃ち終わったらすぐに、必ずセーフティボタンを押す」
これを厳重に守らなければいけません。

夫によれば 「これはスポーツの一種だ」 とのことですが、油断は厳禁! アルコールも厳禁です。

生まれて初めて触る本物の銃に、ドキドキのCちゃん。
弾は連発も可能ですけれども、今回は1発ずつ装填することにしました。


狙うのは、水を満たしたビール缶とペットボトルです。
下の画像の左側矢印のレンズ部分を片目を閉じて覗き、銃の先端の突起 (右の矢印部分) と目標物の3点が直線で並ぶように構えます。


狙いを定めたら息を止め、勇気を出してトリガーを引くのだ~!


一発目から見事に命中!! みんな大喜びで High five♪
Cちゃんは弾の込め方も覚え、その後も素晴らしい成績でした。  癖になったりして。。。

偶然に、息子の撃った弾が当たった瞬間が撮れました!

こういうのは下手そうに見えるかもしれない私も、実は意外と得意なのです (笑)
(アーチェリーなんかもね。)
7発のうち、5発当たったよ! ハンティングに慣れている夫&息子と大して変わらない結果だった女性軍。

ずたずたになった獲物のビール缶を持って、にこやかに記念撮影で~す♪


「悪さをすると、ワイフたちに何をされるかわからないね」 と、たじたじの男性軍でした。



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4 件のコメント:

  1. 私が小学2年と3年の時の担任の先生のご主人は 普段はタクシーの運転手ですが 秋から冬になると 山でイノシシを何頭か撃って 暮らしていたそうです。

    最近では 鹿とかが農作物を荒らすので 猟銃で撃たなければならず その中には若い女性のハンターも増えていると ニュースで知りました。

    私たち家族がミネソタで暮らし始めた年に 日本人の高校留学生の男の子が銃で撃たれて亡くなり 大きなニュースになりました。ルイジアナ州のバトンルージュだったかと記憶しています。
    日本では 銃 というと「や」の人たちの争いのイメージですが USAなどは 普通の人が乱射事件とか結構当たり前にあるみたいで 次元が違うような気がします。

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    1. Akko さん、

      あのショッキングな事件が起こった頃に、ミネソタにいらしたのですね。
      ハロウィンが近づくと、今でも思い出してしまいます。
      日本では、一般市民は本物の銃など見ることも触ることもない日本・・・
      そんな話をすると、こちらの方には驚かれてしまうことが多いです。
      人々が銃を所有しなくても、安全な社会が機能していることにびっくりするみたい。

      若い女性のハンターが増えているのですか!?
      駆除した鹿は、やはり食料にするのかしら・・・?

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  2. Yoshika Ryu Higasa2016年9月1日 8:10

    以前に一度コメントさせていただいたことのある大昔、Thief River Fallsに住んでいた者です。
    あの事件は帰国直後に起こったので今でもハロウィンが近づくと思い出してしまいます。
    Sakuraさんのおっしゃる通り、アメリカ、特にミネソタで銃規制は不可能だと私も思っています。
    いくら治安が良いとは言っても"self diffence" が文化でもあるのでそれを外国である日本人があれやこれや言うのもナンセンスなんですよね。
    3年程前、Thief Riverに行った際もライフルコレクション自慢(まあそれもミネソタ式おもてなしなのですが)にげんなりしたのも今となってはよい思い出です・・・(笑)。

    大統領選のからみもあるのか私のFBのタイムラインでは「Guns are good, The problem is the wrong person to
    own guns」という全米ライフル協会な人のPost だらけです・・・・。

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    1. Yoshika さん、

      ちょっとモヤモヤしている私の気持ちを、わかってくださって嬉しいです♪
      ライフルコレクション自慢・・・わかります、わかります。。。
      地元の人たちが、すげえっ!って顔をしている側で、私はげんなりです。
      壁に飾った鹿の頭を指差しながら、撃った時の様子を自慢気に話すのにも・・・

      政治・宗教・銃規制などの話題は、こちらからは決して振らないのが無難ですね。
      おっしゃる通り、全米ライフル協会からの圧力はすごいです。
      今度の大統領選は、一体どうなることやら??

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