おまけのページ

2013/03/14

マドモアゼルいくこさんの「悪魔のささやき」

マドモアゼルいくこさん(当時の本名は潟口いくこさん)という方のレシピブックが、何回もの引越後も手元に3冊残っています。
最初に買ったのは、「恋をすること」に憧れていたまだ若かりし頃でした。

私より少しだけお姉さまのいくこさんは武蔵野美術大学の卒業生で、小さい頃から絵をかく以上にお菓子作りが大好きだったそう。

 「おいしくて太らない、簡単で失敗しない」・・・どの表紙にも、そう書いてあります。
魅惑のフレーズだわ♪

試したものには目次に鉛筆で丸がつけてあり、今見るととても懐かしいです。
結婚前にデートしていた頃にも、新婚の頃にも、このシリーズの中から色々と作ったな~ (次々と餌で釣った?)

最初に買ったのは「秘密のケーキづくり」、その後「秘密のクッキング」「秘密のダイエットケーキ」と続けて購入。 表紙も中のページもだいぶ変色してしまっています。




「秘密のプチパーティー」という本も買ったはずなのですが、いつの間にか紛失してしまいました。。。


本のカバーに載っているいくこさんのお写真、とてもほっそりした方に見えます。
この写真に妙に安心してしまって、彼女のレシピを片っ端から試したというわけ・・・


この中には、今でも我が家で永久保存版のレシピ(お菓子も料理も)がたくさんあります。
ご自身によるイラストも、料理のネーミングも、ユニークで夢があって楽しいのです。

イラストのみで出来上がりの写真は一切ありませんから、自分で想像しながら作ります。
料理とお菓子作りへの興味をわかせてくれた、とってもありがたい本でした。


今日は数あるお気に入りレシピの中から、大好きな悪魔のささやきをご紹介します♪
この前、自分の誕生日用に自分で焼いたケーキ・・・「秘密のクッキング」に載っています。


いくこさんのお友だちが、「こんなケーキ食べたことない。 まるで悪魔のささやきのように、永遠にとりこになっちゃいそう」と感想を述べたことからのネーミングだそうです。

ひとことで言えば、マーブルチーズケーキ(っていうかタルト)で、チーズ生地にチョコレートがマーブル状に混ざり、見た目も魅力的♪

私も、初めて作った時からとりこになってしまいました。
本が発売された頃は、お店でもこんなケーキ売っていませんでしたもの・・・

いくこさんのケーキは、バターでなくマーガリンを使うものが多く、甘さは控えめです。
(我が家ではかなり前にマーガリンの使用は完全にやめたので、バターに変更して作っています。)


悪魔のささやき

材料  
 【タルト生地】 いくこさんのレシピとは、分量も少し違います。 
  バター  60g
  砂糖  40g
  卵  1/2個
  薄力粉(アメリカでは All purpose flour でOK)  120g
 
 【中身】 こちらはオリジナルのまま。
  クリームチーズ  200g
  生クリーム  160cc+40cc
  薄力粉  30g
  卵  2個
  砂糖  25g
  チョコレート(板チョコでもOK)  80g
  ブランデー  大さじ1


作り方
 1) バター(分量外) を直径22cmのタルト型の隅々まで塗る。 
   (溶かしバターにして刷毛で塗ると簡単) 
    その上から、薄力粉(分量外)もふっておく。
 2) 室温で柔らかくしたバターをボウルに入れて木べらで練り、砂糖を加えて混ぜる。
    溶いた卵もよく混ぜ、薄力粉をふるい入れてひとまとめにし、ビニール袋に入れる。
    めん棒で平らに伸ばし、冷蔵庫に入れておく。
 3) 2時間以上したら取り出し、タルト型より少し大きめにのばす。
    タルト型に敷き込んで密着させ、縁の余分な生地はナイフで切り取る。
    フォークでまんべんなく穴をあけ、180℃のオーブンで約15分焼く。(少し色づくまで)
 4) クリームチーズをボウルに入れ、レンジに少しかけて柔らかくし、木べらで練る。
 5) 別のボウルに卵と砂糖を入れ、軽く泡立てる。そこに薄力粉をふり入れ混ぜる。
 6) 4)と5)を合わせて混ぜる。
 7) 生クリーム160ccを別のボウルに入れ、ややゆるめに泡立てて6)と合わせる。
    ブランデーも加える。
 8) チョコレートを湯せんにかけて溶かし、生クリーム40ccを加え、トロトロにする。
 9) 3)の型に7)を流し込み、上に8)をかける。
    スプーンの柄をぐるぐるっと渦を巻くように動かし、マーブル状にする。
 10) 温めたオーブン180℃で15~20分、次に160℃で12~15分焼く。
    プーッとふくらみ、あとはしぼむ。 
    日が経つにつれ、コクが出てきておいしくなるので、焼いた当日はじっとがまん!

 *中身が少し余ったら、マフィン型などに入れて試食用に一緒に焼く。



直径22センチのタルト型、私のはもう30年以上も愛用のもの・・・まだまだ元気で大活躍!!
ただしノンスティック加工ではないので、1)の準備をしっかりしないと、くっついて悲惨なことになります。


タルト生地を冷蔵庫で寝かせた後、型の大きさに合わせて伸ばす時には、ラップを使えば打ち粉も必要なくきれいに伸ばせます。
型に敷きこむ時も、上のラップをはずして型を生地の上に逆さに乗せ、そのままひっくり返せばよいので簡単♪

色々試行錯誤を重ねた末、上に記載したレシピのタルト生地が扱いやすく、分量もちょうどよくてお気に入りです。


今回は最初の8分間ほど、クッキングシート+タルトストーンで重しをして焼きました。
使わなくても多分大丈夫・・・?


このタルト、使う道具が多いので後片付けは大変!アシスタントが欲しいなあ・・・
左から泡立てた生クリーム、湯せんの代わりにレンジでチンしてしまったチョコ、クリームチーズ・砂糖・卵・小麦粉のミックス。


湯せんなら問題ないですが、チョコをレンジにかけた場合、その後に冷たい生クリームを加えると固くなってきてしまいます。
さらにレンジでチンしてトロトロの状態にしないと、マーブルがうまくできません。

前回作った時は、上の原因でチョコだけが沈みがちになってしまいました。
今回は7)のボウルに8)のチョコをそっと加え、菜箸でグルグル回してマーブル模様を作ってから、タルト生地に流し込んでみました。


ボウルの底の方はうまくマーブル模様になっていなくて、この方法もイマイチだったかなあ。。。
売り物ではないので、まあいいでしょう。

焼き上がりました!やっぱりマーブルがビミョーですが・・・


家族で食べた他、義妹や友人にもおすそ分け。 チーズケーキは、大好き♪という方が多いですね。
焼いた当日より、翌日から3日後位が一番おいしいです。


出来上がりを眺めているだけで、何だかうれしくなってしまいます。


これらのレシピブックはしばらく絶版となっていましたが、リクエストが多かったらしく、復刊ドットコムから装いも新たに復刊版が発売されているようです。

今はマダムとなられたいくこさん、またいつか新しい本を出してくださらないかしら。

6 件のコメント:

  1. Sakuraさん、こんにちは。

    わーい。あのケーキのレシピ。ありがとうございます。
    明日、夕食にお客さまが来るので、これ作ってみようかなあ。・・・てことは今日作らなくちゃ。
    チョコレートはいつも電子レンジで溶かしているので注意します。―湯せんした方が安全かもしれませんね。

    イラストもかわいいレシピブックですね。
    レシピだけでなく、読んでも楽しめそう。

    さて、どんなマーブルになるかな…。

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    1. じんさん、

      さっそく試してくださるのかな!?
      うまく焼き上がるよう、ご成功をお祈りしています。

      いくこさんの本の中には、
      他にもシェアしたいレシピがたくさん・・・
      何度も作っているものが、かなりあります。
      また気の向いた時にご紹介しますね♪

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  2. Sakuraさん、おはようございます♪
    ケーキって作っている時は楽しいのですが、シンクにたまった洗い物をみるとげんなりしますよね~。パンに比べると、使う道具が多い!
    これは仕方ないですけど、アシスタントほしくなる気持ちわかります♪
    マーブルすごくきれいじゃないですか~。不二家のマーブルケーキ好きでした♪
    写真から美味しそうな香りがただよってきました~。

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    1. たまごろうさん、

      パンの種類によっては、やはり色々な道具を使うのでは?
      後片付けは誰かに任せて、
      作るほうに思い切り専念できたらいいのにね。

      マーブル模様、大好きなんです!
      たまごろうさんに教わったマーブルパンも、切る時にワクワクしちゃう♪
      パウンドケーキやクッキー、それからクグロフ・・・
      何となく普通のものよりおしゃれに見えますよね。

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  3. こんにちは。

    私ベイキングって凄く苦手なんです.食べる事が好きなんですが。
    だからコツって分かりません。好きな人がすると何となくちょっとした事が分かる..これがありません,汗
    写真のシーズケーキはお誕生日パーティーのと同じかな?
    模様の流れがちょっと違うけど同じにする方が困難でしょうね。さすがですね!

    スキンのほのやかな春の色合い奇麗です..私はエキサイトブログなんですが、探してもまるで無し。

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    1. ねこちゃんさん、

      ベイキングには、実家でオーブンを買った高校生の頃にハマりました。
      友達に大得意な人がいて、憧れがあったのだと思います。
      作って楽しく、食べて楽しく、人に喜んでもらってまた楽しく・・・
      でも、健康のことを考えるともう少し控えなくては。。。

      ブログは運営会社によって、機能がずい分違いますよね。
      もうちょっとここがこうだったら・・・と思うことがよくあります。
      春の待たれるミネソタで、気分だけ先取りです。

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